研究課題/領域番号 |
21K15012
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
栗原 美寿々 北海道大学, 薬学研究院, 助教 (40763074)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 核内構造体 / 近接ラベリング法 / PML body / 遺伝子発現 / 近位ビオチン標識 / 遺伝子転写制御 / クロマチン / 非膜オルガネラ / 近位ビオチンラベル / APEX / 天然変性ドメイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、微弱かつ一過的な分子間相互作用でも高感度で検出することが可能な近位ビオチンラベル法を用い、非膜オルガネラの1つであるカハールボディやパラスペックルと相互作用する分子の同定を行う。本研究によって、従来の手法では解明できなかった非膜オルガネラの分子機能、さらにはタンパク質の天然変性ドメインの動作機構を明らかにすることができると期待される。
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研究成果の概要 |
核内構造体の形成には微弱な分子間相互作用が関わることが近年多数報告され、その形成メカニズムの解明が大きく進展している。一方で、各核内構造体が細胞内でどのような分子機能を持つかはほとんど明らかになっていない。本研研では、微弱かつ一過的な分子間相互作用でも高感度で検出することが可能な近位ビオチンラベル法を用い、代表的な非膜オルガネラであるPML bodyと相互作用する分子を明らかにした。これまでの我々の研究からPML bodyは特定の遺伝子群を転写活性化させる働きがあることから、その分子メカニズムに作用する因子を解析したところ、いくつかの因子が遺伝子群の転写に関わることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
核内構造体は、微弱で一過的な相互作用によって、柔軟かつダイナミックな構造を作っているのではないかという考え方が広く受け入れられるようになってきた。その一方で、微弱で一過的な相互作用が、その分子機能にも必要かどうかについては、詳細な解析が行われていない。本研究では、微弱かつ一過的な分子間相互作用でも高感度で検出することが可能な近位ビオチンラベル法を駆使して、核内構造体の1つであるPML bodyによる遺伝子転写制御の分子メカニズムを明らかにした。本研究は、これまで多くが不明であった核内構造体の生理機能の詳細を見出すためのベンチマークとなることが期待される。
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