研究課題/領域番号 |
21K15019
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
鎌田 諒 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 特任研究員 (60801420)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 細胞遊走 / 代謝 / GTP / leading edge / migration / IMPDH / RAC / Compartmentalization |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞は低栄養および低酸素のストレス条件下であるにも関わらず、異常な細胞遊走の誘発が継続的に行われている。しかしながら、がん細胞はストレス条件下で、どのようにして継続的な細胞遊走をONにしているのか謎が多い。申請者らは細胞内エネルギー代謝の区画形成(Metabolic Compartmentalization)によって細胞遊走を制御するという新たなエネルギーシステムの存在を掴むに至った。そこで本研究はMetabolic Compartmentalizationに着目し、がん細胞の持続的な細胞遊走の分子メカニズムを明らかにすることで、がん治療戦略開発の新たな可能性を拓くことを目的としている。
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研究成果の概要 |
がん細胞は低栄養および低酸素のストレス条件下であるにも関わらず、異常な細胞遊走の誘発が継続的に行われている。しかしながら、がん細胞はストレス条件下で、どのようにして継続的な細胞遊走をONにしているのか謎が多い。申請者らは細胞内エネルギー代謝の区画形成によって細胞遊走を制御するという新たなエネルギーシステムの存在を掴むに至った。本研究はエネルギー代謝の区画形成(Metabolic Compartmentalization)に着目し、がん細胞の持続的な細胞遊走の分子メカニズムを明らかにすることで、がん治療戦略開発の新たな可能性を報告する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、細胞内のGTPの分布は急峻な勾配を形成し、GTP生合成酵素群は細胞遊走先端部leading edgeに蓄積することを明らかにした。これまでに腫瘍形成・増殖における細胞内エネルギー物質“GTP (グアノシン三リン酸)”の役割と、GTP代謝の制御が治療標的になり得ることを報告している。これらの研究により癌の本態を解き明かし、新たな治療方法の確立に大きく貢献することが期待できる。
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