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小胞体関連タンパク質によるミトコンドリア分解の制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 21K15041
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分43030:機能生物化学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

大西 真駿  大阪大学, 生命機能研究科, 特任研究員 (20897938)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードミトコンドリア / オートファジー / マイトファジー / 小胞体 / 出芽酵母
研究開始時の研究の概要

不良または余剰なミトコンドリアを適切に分解し除去することは細胞の健康維持に重要である。マイトファジーはオートファジーの仕組みを利用してミトコンドリアを分解する仕組みであるが、その詳細な分子機構はほとんど不明であった。本研究では出芽酵母を用い、ミトコンドリアと隣接するオルガネラである小胞体に存在する膜タンパク質がマイトファジーの制御に関わるメカニズムを解明する。この解析を通し、小胞体がミトコンドリアの分解制御にどのように貢献し、適切なレベルの分
解を正確に駆動しているかの理解がより一層深まると期待される。

研究実績の概要

マイトファジーは、傷害あるいは余剰ミトコンドリアをオートファジーの系を利用して選択的に分解する経路である。申請者の所属グループは最近、(1)小胞体に蓄積した不良タンパク質の分解を担うERADシステムのE3ユビキチンリガーゼ・Doa10複合体が酵母マイトファジーの分別標識タンパク質Atg32をユビキチン化すること、(2)C末端に1つの膜貫通ドメインを持つテイルアンカー型(TA)タンパク質の小胞体膜への挿入を促進するGET (Guided entry of tail-anchored protein) 経路を介して、Atg32が小胞体へと局在化することを示した。GET経路では、細胞質でTA型タンパク質を捕捉するシャペロンGet3、小胞体膜上で複合体を形成しGet3からTA型タンパク質を受け取り小胞体膜へ挿入するGet1/2複合体が重要である。これらGetタンパク質の欠損で、Doa10とAtg32の相互作用が著減することも見出していた。以上より、Atg32がGET経路を介して小胞体へと運ばれ、そこでDoa10によるユビキチン化を受け、分解されている可能性がある。
今年度の研究では新たに、Atg32とGet1が相互作用することを免疫沈降により示し、この相互作用が Get3欠損時に著しく減少することを示した。このことから、Atg32がGet3を介してGet1/2複合体へと運ばれ、小胞体へと輸送される可能性が示唆される。さらに、Atg32を過剰発現させ、Doa10を欠損させた細胞では、小胞体特異的オートファジーであるERファジーの必須タンパク質Atg39/Atg40を欠損させた細胞においても小胞体の分解が見られることを示した。このことは、小胞体へと輸送されたAtg32がオートファジーマシナリーを小胞体へと集積させ、ERファジーを不必要に誘導している可能性を提起している。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2022-12-28  

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