研究課題/領域番号 |
21K15071
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43050:ゲノム生物学関連
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研究機関 | 沖縄国際大学 (2022) 沖縄科学技術大学院大学 (2021) |
研究代表者 |
金城 幸宏 沖縄国際大学, 経済学部, 研究員 (40865515)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ゲノム進化 / 細胞内共生細菌 / 突然変異率 / 細胞内共生 / ゲノム縮小進化 |
研究開始時の研究の概要 |
突然変異率は、進化生物学における各種理論の最も基本的なパラメータの一つであり、様々な進化過程に密接に関わるだけでなく、遺伝医学や育種学、さらには病原体の病毒性の進化など、様々な応用分野においても極めて重要である。しかしながら、突然変異率それ自体の進化がどのような要因に駆動されるのかは不明な点が多い。本研究では、突然変異率の新たな進化理論の足がかりとして、変異率の劇的な増減が報告されている昆虫の細胞内共生細菌を対象に、突然変異率の進化を駆動しうる諸要因とその進化動態について調査する。
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研究成果の概要 |
突然変異率は、多くの進化過程に密接に関わる重要かつ基本的なパラメータである。しかしながら、突然変異率それ自体の進化がどのような要因に駆動されるのかは不明な点が多い。突然変異率の進化に関する既存の理論では、ゲノムサイズとの関連するとされているが、実際にはそのような理論予測に合わない系統が多数報告されている。本研究では、突然変異率の新たな進化理論の足がかりとして、ゲノムサイズの劇的変動なが報告されているアブラムシの細胞内共生細菌を対象に全ゲノム解析ならびに変異率の解析を実施した。その結果、当該共生細菌2種について、ゲノム縮小進化の各段階におけるゲノムおよび変異率に関する情報の取得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
突然変異率は、進化生物学における各種理論の最も基本的なパラメータの一つであり、様々な進化過程に密接に関わるだけでなく、遺伝医学や育種学、さらには病原体の病毒性の進化など、様々な応用分野においても極めて重要である。近年の次世代シーケンス技術の発展により、今後はさらに多くの環境・生態系においてゲノム情報を用いた研究の進展が予想される。本研究により得られるた知見は、そのようなゲノム情報を利用した進化生態学の研究領域において、その進化過程の解釈や予測に対し有益な洞察を与えることが期待される。
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