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ゴルジ体トランス層のもつダイナミックな新規機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K15082
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

桜井 一  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, プロジェクト助教 (00796732)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワードオートファジー / ライブイメージング / ゴルジ体
研究開始時の研究の概要

オートファジーには、小胞体膜を起源とする通常のオートファジーと、ゴルジ体膜を起源とする新規オートファジーが存在する。後者のオートファジーにおいて、『ゴルジ体からどのように隔離膜が形成されるのか?』についてはほとんど未解明である.
申請者はゴルジ体trans槽板のマーカーだけが他のゴルジ体マーカーとは異なり,新規オートファジー誘導時に顕著に形態が変化することを見出した.そこで,ゴルジ体trans層がゴルジ体より乖離し,扁平な槽板が湾曲することで隔離膜になるのではないかという仮説を立てた.本研究では,この仮説を検証し,trans槽板の形態変化に関わる分子群の同定を目指す.

研究成果の概要

オートファジーには、Atg5に依存し小胞体膜を起源とする通常のオートファジーと、Atg5に依存せずゴルジ体を起源とする新規オートファジーの2種類が存在する。後者のオートファジーについては、従来型のオートファジーと分子メカニズムが異なるが故に、既存の評価手法が適用できず、『ゴルジ体がどのように新規オートファジーの起点となって機能するのか?』について未解明のままであった。
本研究では、新規オートファジーを可視化する手法を開発し、学術論文として公表した。また、開発した手法を用いて、2種類のオートファジーを比較することが可能となり、ゴルジ体を起点とする新規オートファジーの実態を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果により、可視化手法の乏しかった新規オートファジーを簡便に可視化することが可能となった。新規オートファジーの進行度を判別することも可能となり、解析の遅れていた関連分子群の研究が加速することを期待できる。また、我々の先行研究から新規オートファジーは神経変性疾患との関連が深いことが明らかになっており、同疾患の機序の解明および新薬の開発への寄与が期待できる。さらに、同一細胞内における2種類のオートファジーの使い分けを明らかにした。一方のオートファジー経路の失調による疾患をもう一方のオートファジーを活性化することで機能補完するような治療法の開発にも期待している。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of Insulin Secretion Induces Golgi Morphological Changes2023

    • 著者名/発表者名
      IWAMOTO TATSUYA、SHIMIZU SHIGEOMI、TAJIMA-SAKURAI HAJIME、YAMAGUCHI HIROFUMI、NISHIDA YUYA、ARAKAWA SATOKO、WATADA HIROTAKA
    • 雑誌名

      順天堂醫事雑誌

      巻: 69 号: 1 ページ: 42-49

    • DOI

      10.14789/jmj.JMJ22-0040-OA

    • ISSN
      2187-9737, 2188-2126
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] FLIP-based autophagy-detecting technique reveals closed autophagic compartments2022

    • 著者名/発表者名
      Sakurai Hajime Tajima、Arakawa Satoko、Noguchi Saori、Shimizu Shigeomi
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 12 号: 1 ページ: 22452-22452

    • DOI

      10.1038/s41598-022-26430-5

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 新規開発低分子化合物による生体内オートファジーの可視化2021

    • 著者名/発表者名
      桜井一,岩下秀文,荒川聡子,Alifu Yikelamu,仁科博史,石山宗孝,上野右一郎,清水重臣
    • 学会等名
      第44回日本分子生物学年会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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