研究課題/領域番号 |
21K15084
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
尾勝 圭 京都大学, 理学研究科, 助教 (00739641)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ユビキチン / 炎症 / 細胞内シグナル伝達 / X線結晶構造解析 / 細胞内情報伝達経路 |
研究開始時の研究の概要 |
Triad3は炎症や自然免疫のシグナル抑制機能をもつユビキチン連結酵素である。シグナル分子の認識メカニズムや機能制御メカニズムは分かっていない。本研究では、X線結晶構造解析と生化学的手法による解析でシグナル分子の認識機構とユビキチン連結酵素活性の制御を明らかにし、培養細胞を用いた解析によってシグナルの制御機構をあきらかにすることを目指す。
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研究成果の概要 |
Triad3は、CueドメインとRBRドメインから構成されるユビキチンリガーゼである。Cueドメインはユビキチン鎖認識に関与し、RBRドメインはユビキチンリガーゼの活性に関与する。本研究では、Triad3のユビキチン認識に必要な最小ドメインを決定した。また、Cueドメインのユビキチン鎖選択性を明らかにした。さらにCueドメインとユビキチン鎖複合体の精製条件と結晶化条件を最適化し、2.79オングストロームのデータを得ることができた。RBRドメインについては、足場タンパク質を融合して分子量を増やし、クライオ電子顕微鏡でタンパク質粒子の画像を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Triad3は、Gordon Holmes 症候群(GHS)と呼ばれる性腺機能低下症をきたす小脳失調症との関連が示唆されている。Triad3の機能としては炎症抑制やシナプス可塑性への関与が知られている。しかし、Triad3による炎症や自然免疫の細胞内シグナリングの認識機構は未解明であった。本研究で、Traid3のCueドメインのユビキチン鎖選択性を明らかにしたことで、特定の細胞内シグナリングへの応答の理解が進むと期待される。
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