研究課題/領域番号 |
21K15086
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
清水 達太 神戸大学, 医学研究科, 学術研究員 (70882869)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 老化 / 視床下部 / 弓状核 / タニサイト / グルコース感知 / 神経幹/前駆細胞 / 細胞接着分子 / ネクチン / 神経幹細胞 / 分化 / グルコース代謝 / GLUT1 / 細胞間接着分子 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な生物の寿命は食餌を制限することで延伸するが、個体の老化・寿命の制御機構の多くが未解明である。視床下部では、第三脳室の側壁を覆うタニサイトが脳脊髄液中のグルコース濃度を感知し、その情報を摂食行動制御の中枢である弓状核へ伝達する。近年、視床下部は老化・寿命を司る上位中枢として注目されており、弓状核で産生される摂食制御ホルモンは老化や寿命との関連が示唆されている。このホルモン産生制御にはタニサイトの正常なグルコース感知機能が重要と考えられるが、老化過程におけるこの維持機構は不明である。本研究では、細胞間接着分子ネクチン-1に着目し、タニサイトのグルコース濃度の感知制御機構の解明を目的とする。
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研究成果の概要 |
様々な生物の寿命は食事制限により延長するが、個体の老化と寿命を制御する機構の大部分は未解明である。視床下部の第三脳室の側壁を覆うタニサイトのうち、α2タニサイトは脳脊髄液中のグルコース濃度を感知するほか、成体でも神経幹/前駆細胞機能を持つ。近年、タニサイトが個体の寿命延長に関与することが示唆されているが、老化過程におけるこれらの機能の制御機構は不明である。本研究では、α2タニサイトで特異的に発現する細胞接着分子ネクチン-1に着目し、ネクチン-1がタニサイトの分化を抑制してその機能を維持し、その結果、摂食行動を制御する弓状核の神経細胞数の維持を制御していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでにタニサイトが個体の寿命延長に関与することが示されているが、成体においてタニサイトのグルコース濃度感知機能と神経幹/前駆細胞機能がどのように制御されているのかはほとんど解明されていない。本研究では、ネクチン-1によるタニサイトの神経幹細胞機能の維持機構の一端を解明した。この機構はグルコース感知機構の解明にも繋がると考えられる。今後は、ネクチン-1による神経幹細胞機能の維持機構を明らかにする。これらの成果は、個体の老化制御に重要なタニサイトの機能維持機構の解明につながることが期待されるため、本研究の学術的意義や社会的意義は非常に高い。
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