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サリチル酸応答性の植物免疫における遺伝子発現調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K15121
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

野元 美佳  名古屋大学, 遺伝子実験施設, 助教 (70825736)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード植物ホルモン / 転写因子 / 植物免疫
研究開始時の研究の概要

植物ホルモンのサリチル酸(SA)は、植物免疫を活性化する情報伝達因子として機能するだけでなく、低温、オゾンやUVなどの多様な環境ストレス応答時にも機能することが知られている。しかし、SA受容機構の理解が進む一方、SA応答性遺伝子の発現調節機構の理解は不十分である。申請者は、SAシグナルの転写補助因子NPR1と同抑制因子SNI1の共通の相互作用因子を同定した。本研究では、NPR1-SNI1複合体による遺伝子発現調節機構を解析する。本分子基盤が明らかになることで、疾病防御応答のみならずSAが必須の役割を担う環境ストレス耐性機構の理解に大きく貢献すると考えられる。

研究成果の概要

サリチル酸応答性の遺伝子発現調節機構を明らかにするために、NPR1-SNI1複合体の解析を行った。免疫沈降法などにより、NPR1とSNI1はリプレッサーWRKY転写因子を介して複合体を形成しうることを示した。SNI1-WRKYの乖離がSA応答性遺伝子の発現に重要であることを確かめるために、SNI1-WRKYの相互作用を特異的に解離させる低分子化合物を、タンパク質相互作用を指標としたケミカルスクリーニング(5020化合物)によって同定した。本研究成果は、基礎研究のみならず農業利用上も重要な形質であるため、その波及効果は大きいと考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

サリチル酸応答性免疫は農業利用上も重要な形質であるので、同定した化合物を用いて転写調節機構を人為的に操作し、効果的なタイミングでストレス耐性を植物に付与するなど、その応用可能性は大きい。さらに、本研究のアプローチは他のタンパク質-タンパク質相互作用の調節にも適応可能である。例えば、他のホルモンシグナルを制御するタンパク質-タンパク質に作用するケミカルスクリーニングを行い、ホルモン応答を効果的に調整することが可能になると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2022 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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