研究課題/領域番号 |
21K15128
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44030:植物分子および生理科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 (2022) 国立遺伝学研究所 (2021) |
研究代表者 |
佐々木 武馬 名古屋大学, 理学研究科, 助教 (60759497)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 微小管 / 細胞質分裂 / 細胞分裂 / 紡錘体 / 微小管付随タンパク質 / フラグモプラスト |
研究開始時の研究の概要 |
植物の細胞分裂様式について研究します。細胞分裂は生物の体を形づくるための根源的な生命現象です。植物細胞は細胞分裂様式は特殊化しており、細胞分裂面に細胞板と呼ばれる仕切りを建設することで、任意の位置と角度に分裂面を設定することができます。この分裂様式は複雑で規律だった細胞の並びを作り出し、現在の多種多様な形の植物の誕生に貢献しています。しかしながら、その特殊な分裂様式の分子的実体についてはいまだ不明確な点が多いのが現状です。そこで本研究では、植物特異的な細胞分裂時の細胞内構造の解析を中心に研究を実施します。
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研究成果の概要 |
細胞分裂は生物の体を形づくるための根源的な生命現象です。植物細胞の分裂様式は特殊で細胞分裂面に細胞板と呼ばれる仕切りを建設することで、任意の位置と角度に分裂面を設定することができます。本研究では、この様な植物特異的分裂様式の理解について、植物に特異的な微小管構造に着目し進めました。結果として、陸上植物で働く紡錘体極を決める微小管構造の実体を明らかにしました。この構造は紡錘体形成前に細胞膜周辺に形成され、紡錘体微小管形成のための微小管重合を担うと考えられます。この結果より、中心体を用いずに分裂する、植物に独自な細胞分裂様式の分子的機構の一端が明らかとなりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約5億年前に植物は他の生物に先駆けて陸上進出を果たした。陸上進出の過程で水中に暮らしていた緑藻類の一部が新たな細胞分裂様式を生み出し、現生の陸上植物の細胞分裂の仕組みが作られていった。緑藻類が生み出した細胞分裂様式の大きな特徴として細胞板の形成や中心体の損失が挙げられる。細胞板の形成機構についてはこれまで多くの先行研究のもとその仕組みの全容が明らかになりつつある。一方で、中心体を用いない細胞分裂の仕組みの理解は全くといいほど進んでいない。本研究により陸上植物の細胞分裂様式の理解が進み、学術的な意義の他に、農産物の増産や、作物の形作り等、育種への応用も期待される。
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