研究課題/領域番号 |
21K15136
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
史 蕭逸 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 助教 (40803656)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 睡眠 |
研究開始時の研究の概要 |
睡眠は動物に広く保存された生理現象の一つです。実際、動物によって睡眠時間が異なり、同じ種内の個体は近しい睡眠時間を示すことから、遺伝的な制御が睡眠時間制御の背後に潜んでいると考えられます。一方で、例えば、発熱時には睡眠時間が上昇することや、性周期などの内分泌系の変化による過眠や不眠の誘導といった内外の環境変化による睡眠覚醒サイクルの構造変化に関する説明はまだ不十分です。本研究では外部要因の中でも特に炎症に着目して、睡眠覚醒サイクルに与える影響を明らかにします。
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研究成果の概要 |
睡眠覚醒サイクルは遺伝的に制御され、環境的に応じて柔軟にその表現型を変化させる。本研究課題は、環境的要因による睡眠覚醒サイクルの変化を明らかにするものである。本研究では特に炎症反応とそれに伴う神経細胞以外の要因が、睡眠覚醒サイクルに与える影響に着目した。その中で、グリア細胞の免疫染色技術や、リポ多糖の投与に伴う睡眠覚醒サイクルの変化を報告した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したグリア細胞の全脳イメージング技術は睡眠覚醒サイクル以外の研究への応用も可能な技術であり、今後の神経科学の発展に貢献できる。また、睡眠覚醒サイクルにおけるグリア細胞の役割を明らかにすることで、炎症など環境的要因による睡眠覚醒サイクルの変化メカニズムを明らかにすることができる。睡眠覚醒サイクルの慢性的な変化は、様々な精神疾患と関連することが知られており、それらの疾患に関してもグリア細胞の関与を調べることが可能である。
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