研究課題/領域番号 |
21K15170
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2023) 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(機構本部施設等) (2021-2022) |
研究代表者 |
大久保 祐作 岡山大学, 環境生命自然科学学域, 講師 (60871100)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 数理モデル / 統計モデル / 系統比較 / 決定論的モデル / 数値計算 / 生態学 / モデル選択 / ランダム効果 / 因果推論 / 進化生物学 / 統計学 |
研究開始時の研究の概要 |
1. 拡張された一般化線形混合モデルを確立し、数理生態学や集団遺伝学の数理モデルを取り込んで複雑な時空間構造、共通祖先効果を補正可能なデータ分析手法を実現する 2. Empirical Dynamic Model (EDM)など力学系に基づく時系列因果推論モデルを統計モデルとして再解釈し、推定誤差や信頼区間など結果の不確実性を評価する手法を確立する
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研究実績の概要 |
生態学のあつかう自然現象を説明するには、主に二つのアプローチが考えられる。ひとつはロトカ=ヴォルテラモデルに代表される数理モデルで、もうひとつは階層ベイズモデルに代表される統計モデルである。いずれも生態学を支える礎で同じ「数学」という道具に基づいているにも関わらず、両者には著しい溝がある。したがって異なる2つの数理アプローチを「融合」させることは、生態学がフィールドの複雑な現象を理解する上で不可欠である。特に数理モデルの知見を近年発達の著しい統計モデルに組み込むことは、分析結果の解釈性や一般性を高めるために有効な戦略であると考えられる。
代表者は前年度までに確立した系統比較法におけるBSDSモデルを数理モデル的な観点から分析するとともに、その解釈を統計モデル的な観点から考察した。また、生物学においてこうしたモデルの果たす役割について複数の国際会議で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数分野の国際会議で口頭発表を行い、提案法の理論的性質やその示唆について参加者と議論を深めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き提案法に関する数理的な性質を解明する。特に本年度は、数学分野における確率過程論の知見を援用しながら既存の進化モデルとの関連性を評価する。
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