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X線を用いた深部脳・脊髄刺激法の開発と治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K15191
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46010:神経科学一般関連
研究機関藤田医科大学

研究代表者

松原 崇紀  藤田医科大学, 精神・神経病態解明センター, 助教 (50884475)

研究期間 (年度) 2024-01-17 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワードX線 / 光遺伝学 / 疼痛 / シンチレータ / ドパミン神経 / ステップファンクションオプシン / ドーパミン神経 / 新規治療法
研究開始時の研究の概要

光遺伝学は、光感受性タンパク質(オプシン)分子を特定細胞に発現させ、光照射により細胞機能変化を誘導する技術である。しかしながら、可視光領域の刺激光を用いるため、組織透過性が低く、脳深部組織への適用が困難である。この問題を克服するため、生体透過性が極めて高いX線とX線を可視光へと変換するシンチレータ粒子を用いた新規な光操作法を開発し、次世代治療法としての本手法の可能性を実証する。

研究実績の概要

光遺伝学は、光感受性オプシンを特定の細胞に発現させ、可視光の照射により特定の神経細胞の活動を自由に操作できる技術であるが、可視光の生体透過性が低いため、光ファイバーを脳内に挿入する必要がある。そこで、我々は生体透過性の高いX線とX線を可視光へと変換するシンチレータを用いて、X線照射により特定の神経細胞に発現させたオプシンを駆動させる技術を開発した。しかしながら、現時点での問題点はX線照射による被曝線量である。そこで、極めて低い被曝線量で神経操作を行うために、短い光刺激で長期的に活性化できるステップ・ファンクション・オプシンを用いて低被曝X線光遺伝学法を開発し、本手法が病態モデルマウスの治療に応用可能であることを示す。
短時間の可視光照射により非常に長い時定数で開口できる高光感受性ステップ・ファンクション・オプシン(SOUL)を用いた。SOULを活性化できる最小の光強度はおよそ10μW/mm2であり、従来予定していたX線を青色可視光に変換できるシンチレータ(Ag:ZnS)では、十分に活性化できない可能性があった。そこで、新たにX線を青色可視光に変換できるシンチレータXの検討を行った。粒子状にした青色シンチレータXの蛍光強度を測定したところ、これまでに使用していたCe:GAGG(黄色発光シンチレータ)粒子の蛍光強度の2-3倍高いことがわかった。そのため、SOULを十分に活性化できる蛍光強度であることから、青色シンチレータXをマウスの脳内に注入し細胞毒性を検討した。注入領域をミクログリアおよびアストロサイトのマーカーであるIba1抗体およびGFAP抗体で免疫染色したところ、青色シンチレータXを注入した領域以上に広い領域でミクログリアおよびアストロサイトの活性化が見られた。今後はより細胞毒性を軽減するため、青色シンチレータX粒子をシリカ被覆し投与する。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Remote Optogenetics Using Up/Down-Conversion Phosphors2021

    • 著者名/発表者名
      Matsubara Takanori、Yamashita Takayuki
    • 雑誌名

      Frontiers in Molecular Biosciences

      巻: 8 ページ: 771717-771717

    • DOI

      10.3389/fmolb.2021.771717

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-03-21  

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