研究課題/領域番号 |
21K15236
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2023) 同志社女子大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
松岡 純平 近畿大学, 薬学部, 助教 (10884009)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ポルフィリン / ポルフィリノーゲン / 光 / レドックス分子 / ピロール / ニコチンアミド / 金属錯体 / 触媒 |
研究開始時の研究の概要 |
光レドックス触媒は、環境調和型の触媒として盛んに研究されている。光レドックス触媒の一つであるポルフィリン金属錯体は、一電子移動により中心金属を活性化する。しかしながら、従来のポルフィリン錯体では酸化還元できる金属や酸化数に制限があり、より高活性な中心金属の発生には新たなポルフィリン金属錯体が必要となる。本研究では、ジヒドロニコチンアミド誘導体とポルフィリン金属錯体を組み合わせたハイブリッド型触媒の創製と機能探索を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、ニコチンアミド誘導体とポルフィリン金属錯体を組み合わせた触媒の創製と機能探索を目的とした。トリピランとピロール誘導体より、環状化合物であるポルフィリノーゲンの合成を行った。本手法では4つのメソ位にエステルを持った対称なポルフィリノーゲンを合成することに成功した。本法を基盤に、非対称ポルフィリン合成へも展開している。ニコチンアミド誘導体は、ニコチンアミドから二工程でエチレンジアミンをリンカーとして導入することで合成した。ニコチンアミド誘導体とポルフィリンのカップリング法は確立できておらず、今後の課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光レドックス触媒は、環境調和型の触媒として注目されている。ポルフィリン金属錯体は、一電子移動により中心金属の活性化能を持つ光レドックス触媒として期待されている。しかしながら、従来のポルフィリン錯体では酸化還元できる金属や酸化数に制限があり、より高活性な中心金属の発生には新たなポルフィリン金属錯体の合成が望まれている。本研究では、官能基変換容易なエステルを有するポルフィリン環の合成法の開発や新たな官能基を導入法を確立することで、新規の光応答性機能性分子の開発に貢献することが期待される。
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