研究課題/領域番号 |
21K15248
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
|
研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
太田 悠平 崇城大学, 薬学部, 助教 (70881407)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ESR / 酵素 / プローブ / レドックス |
研究開始時の研究の概要 |
がん特異的にレドックス状態の評価を行うために、がん細胞に過剰発現する酵素の作用でレドックス応答性分子を放出するプローブを開発し、電子スピン共鳴法や磁気共鳴画像化法を駆使して、非侵襲的にレドックス情報を得る系を確立する。開発したプローブを利用してESRシグナルの消長などを解析して、がんにおけるレドックス状態を評価する。また、ラジカルの常磁性を利用し、腫瘍のMRI画像の取得も試みる。
|
研究実績の概要 |
酵素の作用でレドックス応答分子を放出するプローブを開発し、生体計測用電子スピン共鳴 (in vivo ESR)法および磁気共鳴画像化法(MRI)を駆使して、非侵襲的にレドックス情報を得る系を確立する。本年度は、ESR法によって酵素活性を検出するプローブの酵素との反応性を検討した。合成した長鎖アルキル鎖を含むESRプローブを酵素であるGGTで処理したところ、時間依存的に僅かながらESRシグナルが増大することがわかった。一方で酵素処理をしない場合には、シグナルの増大は確認されなかった。現在、長鎖アルキルの疎水性タグによってプローブESRシグナルが減弱しているのかどうかを確認するために、タグがない、もしくは短いアルキル鎖を導入した化合物の合成を検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度の目的物の合成法検討に時間を要したこと、また所属機関内での急な研究室異動に伴う業務の増加により、全体的に進捗の遅れが生じたため。
|
今後の研究の推進方策 |
酵素活性によってESRシグナルが増大するようなプローブを合成できたものの、酵素反応前のプローブのESRシグナルが、長鎖アルキルの影響によって減弱しているかどうかが確認できていない。そのため、疎水性タグがないような化合物を合成し、長鎖アルキルの化合物と比較し、評価する。
|