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細胞種レベルの解像度で迫る、胎児性アルコールスペクトラム障害の発症メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 21K15275
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

沖川 沙佑美  京都大学, 医生物学研究所, 助教 (60883303)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード神経科学 / 胎児性アルコールスペクトラム障害 / マウス行動解析 / FASDモデルマウス / モデルマウス / 行動実験 / マウス / CRISPR/Cas9 / 神経回路解析
研究開始時の研究の概要

妊娠中の母親のアルコール摂取は、胎児の発育障害や脳障害などの胎児性アルコールスペクトラム障害 (fetal alcohol spectrum disorder;FASD)を引き起こす。特に中枢神経系は、学習障害、認知・行動障害など恒久的な障害を負う。FASDの発症機序は未だ不明であり有効な治療法が無いため、FASDを発症した子どもは長期にわたり苦しむ。
本研究は、FASD予防医療の実現、治療戦略の提示を目指し、FASD発症メカニズムの全体像をミクロからマクロに至るスケールで明らかにする。

研究成果の概要

妊娠中の母親のアルコール摂取は、胎児の発育や脳に悪影響を与え、胎児性アルコールスペクトラム障害(FASD)を引き起こす。FASDの発症機構は不明であり、治療法も確立されていない。本研究はFASDマウスを用い、アルコールが胎児脳に与える影響を明らかにすることを目的とした。アルコール暴露量を厳密に制御したFASDマウスを作製し、行動実験やCTによる顔貌評価、脳の組織学的解析を実施した。結果、ヒトFASDガイドラインの診断基準になっているヒトの症状および行動レベルを模倣したモデルマウス作製に成功した。また上記評価技術確立により、胎仔へのエタノール暴露量と行動異常の相関および脳への影響を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

1800年代よりアルコールが及ぼす胎児への影響は問題視され、多くの研究がなされてきた
。しかし胎児へのアルコール移行濃度を詳細に評価した研究はこれまでに実施されていない。本研究はFASDマウスモデルを作製し、マウス胎仔へのアルコール移行量を、胎仔脳および血中サンプルより厳密に評価した。作製したモデルマウスはヒトFASDの診断基準になっているヒトの症状および行動レベルを模倣していることから、今後のFASD研究への汎用性が高い。胎仔へのエタノール暴露量の評価やFASD症状の評価技術は、疾患モデルマウス作製と評価への展開が期待されるため、科学的な意義に加え、医学および薬学的意義も高いと考える。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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