研究課題/領域番号 |
21K15283
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47050:環境および天然医薬資源学関連
|
研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
北村 雅史 城西大学, 薬学部, 准教授 (10825392)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 生薬 / リポジショニング / 漢方薬 / SARS-CoV-2 / furin / Furin / COVID-19 / 生薬エキス / スクリーニング / スパイクタンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は漢方薬や生薬のリポジショニング(既存薬の新しい効果)を志向した,SARS-CoV-2の膜タンパク質のプロセシングを抑制する生薬エキスの探索である.COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2の膜タンパク質の切断(プロセシング)は,細胞内侵入の重要なステップである.本研究では漢方薬等に用いられる生薬124種を用いて,プロセシングに影響を及ぼす生薬エキスの探索を行い,SARS-CoV2侵入防御に寄与する漢方薬や生薬のリポジショニングを提案する.
|
研究成果の概要 |
COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2は2019年12月に発生以降,変異を繰り返し,現在に至るまで世界的な猛威を振るい続けている.本研究課題ではウイルス膜タンパク質であるSARS-CoV-2 スパイクタンパク質(Sタンパク質)のプロセシングを抑制する生薬エキスの探索を行った。Sタンパク質に存在するFurin認識配列(FCS)の切断活性化を標的として、130種の生薬エキスを用いてin vitroによるスクリーニングやmRNA発現解析を実施し、ジャショウシやOstholeを始めとしたFCS開裂抑制作用を有する生薬や化合物を同定した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではSARS-CoV-2のスパイクタンパク質(Sタンパク質)のプロセシングを制御する生薬エキスの探索を行った.細胞内furin様活性はSARS-CoV-2 Sタンパク質のみならず,種々のウイルスの膜タンパク質のプロセシングに関与している.今回furin様活性に対する阻害効果のある生薬エキスや化合物を同定することができたことで、これら感染症に対する治療薬・予防薬開発に繋がることが期待される.
|