研究課題
若手研究
双極性障害に起因した睡眠障害は、そう状態およびうつ状態で共通してみられる必発の症状の1つである。これまで複数の臨床研究において、双極性障害患者で変異のある遺伝子として、ODZ4が同定されている。そこで、本研究では、ODZ4がコードするタンパク質であるTenrurin-4を脳部位特異的にノックダウンさせた双極性障害モデルマウスを用いて、そう状態およびうつ状態における覚醒・睡眠時の脳波を詳細に解析する。双極性障害モデルマウスでみられる睡眠特性および病態メカニズムを明らかとすることで、双極性障害患者でみられる多様かつ複雑な睡眠障害の克服に向けた重要な基礎的知見を提供する。