研究課題/領域番号 |
21K15306
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
安永 峻也 愛知学院大学, 薬学部, 講師 (10827760)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | コーティング / 製剤 / マイクロカプセル / 乾式 / 乾式コーティング / 加熱溶融混錬 / 微粒子コーティング / 苦味マスク / OD錠 |
研究開始時の研究の概要 |
苦味を有する薬や胃酸に分解されやすい薬の服用感を向上させるためには、コーティングにより薬物放出を制御したマイクロカプセル(MC)が必要となる。しかし、従来のMCの製造法はコーティング液の乾燥が必要で、製造コストがかかる。したがって、乾いた粉を混ぜるだけでMCを調製可能な乾式コーティング技術の確立が望まれる。本技術の課題は、薬物粒子とコーティング基剤を混合する際に粒子同士の衝突による接着が生じにくいことにある。本申請研究では、接着性の高い薬物粒子とコーティング基剤ならびに効率的に粒子同士を衝突させる装置機構を検討し、これら三要素を最適化することで本技術の開発に必要となる基礎的知見の蓄積を試みる。
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研究実績の概要 |
モデル薬物としてアセトアミノフェン、水溶性高分子として前年度検討したポリビニルアルコール(PVA)に加え、Kollidon(R)VA64、Soluplus(R)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPMC)を用いて、 3Dプリンタ用フィラメント製造装置にて加熱溶融混錬を実施し、薬物含有核粒子を調製した。コーティング剤については、アクリル系ラテックス(EA:アクリル酸エチル/MMA:メタクリル酸メチル)の組成を変えて合成し、凍結乾燥した粉末を用いた。自製の振動攪拌型乾式微粒子コーティング装置にて、核粒子とコーティング剤を混合し、核粒子周囲に機械的にコーティング剤を衝突させて、溶媒を使用せずにコーティングを実施した。加熱溶融混錬の温度や混錬時間を変えることで核粒子物性が変化し、投入したコーティング剤のうち核粒子へ付着した割合(コーティング効率)が変化することを見出した。この原因について実験を重ね、発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
水溶性高分子の種類によるコーティング効率の違いを調査すべく、新たな実験系を実施する必要があり、実験系の確立に時間がかかっているため、計画に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
材料調製に時間がかかるため、調製方法のスケールアップを検討し、実験のスピードアップを計る。
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