研究課題/領域番号 |
21K15310
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2023) 東北大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
高崎 新也 国際医療福祉大学, 薬学部, 准教授 (30811830)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 副作用 / がん / irAE / 免疫関連有害事象 / バイオマーカー / 腎癌 |
研究開始時の研究の概要 |
最近のがん化学療法では、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が注目されており、ICI治療の個別化医療を目指したバイオマーカー研究が世界的に行われている。ICI治療では、特徴的な免疫関連有害事象(irAE: immune-related Adverse Events)が発現することがある。ICI治療において、irAEを予測し重篤化を回避することや、ICIの投与前にirAEを予測できれば、ICIの個別化医療が可能となる。そこで、irAEが発現した患者検体を対象に質量分析計を用いたメタボロミクス解析により、ICI治療におけるirAE予測法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
最近のがん化学療法では、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)が注目されており、ICI治療の個別化医療を目指したバイオマーカー研究が世界的に行われている。ICI治療では、特徴的な免疫関連有害事象(irAE: immune-related Adverse Events)が発現することがある。ICI治療において、irAEを早期に予測し重篤化を回避することや、ICIの投与前にirAEを予測できれば、ICIの個別化医療が可能となる。これまで、腎癌で使用される分子標的抗がん薬のPK/PD(Pharmacokinetics/Pharmacodynamics)解析から、薬物血中濃度をモニターし、副作用を管理することで、がん化学療法の治療効果を最大限に引きだせることを明らかにしてきた。また、腎癌の診断マーカー探索を目指し、ヒト検体を使用した質量分析計によるメタボロミクス解析により、新規腫瘍マーカーを探索してきた。これらの研究をもとに、irAEが発現した患者検体を対象に質量分析計を用いたメタボロミクス解析により、ICI治療におけるirAE予測法の確立を目指す。 そこで、ICI使用患者検体を利用した有害事象発現バイオマーカー候補の探索、irAEを早期予測できるバイオマーカーの同定、同定したマーカー候補からのirAE発現メカニズムの解明について研究を進めていく。 これまで腎癌を対象として研究を展開してきたが、本年度は、腎癌だけでなく全がん種を対象として、irAEのバイオマーカーを探索するため、新規の臨床研究を立ち上げ、研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全がん種に広げ探索を行うため新規に臨床研究の立ち上げが必要であったが、異動やコロナ禍もあり研究がやや遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、以下のように進めていく。 ・腎癌だけでなく全がん種を対象としてICIが投与された患者の臨床情報の解析を進める。 ・副作用データベースや文献情報を利用して、irAEとの関連性を精査する。
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