研究課題/領域番号 |
21K15314
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
稲垣 舞 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 助教 (90878274)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 胎盤 / 血液脳関門 / エクソソーム / 臓器連関 |
研究開始時の研究の概要 |
脳への高効率な高分子輸送システムを開発するためには、脳内送達において障壁となる血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB)の透過と脳細胞への送達技術の基盤開発が重要である。本研究は、妊娠期に特異的な臓器である胎盤から脳への情報伝達機構に着目して、BBBの実体である脳毛細血管内皮細胞における高分子輸送の仕組みを解明することを目的とする。さらに、得られた知見を基に、BBB透過機能を有するドラッグキャリアーを介した脳への薬物送達システム開発のための基盤技術の構築を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、妊娠期特異的な臓器である胎盤から分泌される細胞外小胞(エクソソーム)に着目し、血液脳関門における胎盤由来エクソソームの輸送特性を明らかにすることを目的とした。本研究を通して、妊娠マウスの脳組織及び血液循環する細胞外小胞において胎盤関連miRNAを検出するとともに、胎盤が分泌したmiRNA内包エクソソームのヒト脳微小血管内皮細胞への内在化に、受容体介在性エンドサイトーシス機構が関与していることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳への高効率な高分子輸送システムを開発するためには、脳内送達において障壁となる血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB)の透過と脳細胞への送達技術の基盤開発が重要である。本研究は、妊娠期に特異的に出現する「胎盤」から脳への情報伝達(胎盤-脳連関)の仕組みを動態学的な視点で解明するという学術的意義がある。さらに、胎盤-脳連関におけるBBB輸送システムの新たな分子機構と役割を解明することは、中枢薬のBBB透過技術の基盤開発につながるという社会的意義がある。
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