研究課題/領域番号 |
21K15332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48010:解剖学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
杉原 圭 九州大学, 医学研究院, 助教 (80875881)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 血管周皮細胞 / 3次元地形 / 細胞運動 / 数理モデル |
研究開始時の研究の概要 |
血管周皮細胞は,毛細血管等の小血管において血管を覆うように存在する機能的に重要な細胞である.血管周皮細胞の機能や分子間相互作用に関する研究が進展しつつある一方,形態形成機構に関する理解は進んでいない.本研究では,数理モデルと発生生物学・細胞生物学的研究を組み合わせて,血管周皮細胞の組織内分布パターンの形成機構を明らかにする.さらにこの研究を拡張し,広く生体内での3次元地形への細胞応答機構の解明を目指す.
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研究実績の概要 |
血管周皮細胞は、毛細血管等の小血管において血管を覆うように存在する機能的に重要な細胞である。血管周皮細胞の機能や分子間相互作用に関する研究が進展しつつある一方、形態形成機構に関する理解は進んでいない。血管網がつくる3次元地形という観点から、数理モデルと発生生物学・細胞生物学的研究を組み合わせて、血管周皮細胞の組織内分布パターンの形成機構を明らかにすることが本研究の目的である。
本年度は、昨年度までに得られた成果をもとに以下のことを明らかにした。 (1) 引き続き周皮細胞の組織内分布を評価する画像解析・定量手法を適宜修正・改良を加えながらマウス網膜以外への組織に適用したところ、同様の傾向が見られる組織だけでなく異なる傾向を示す組織があることを明らかにした。 (2) また、周皮細胞動態に関与することが想定される複数の分子についてその分布を免疫染色化学により確認したところ分岐部特異的なパターンが認められなかった。 (3) さらに、in vitro実験系において、培養周皮細胞以外にも複数の間葉系細胞が分岐部近傍で類似した挙動を示しうることが明らかとなり、この地形に対する細胞応答が一定の範囲の細胞に保存された普遍的な性質であることが推察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
生物学的なメカニズムについては更なる研究が必要であるが当初の想定内の進捗であるため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画に沿って研究を進める。より精緻なメカニズム解明に向け、補助事業期間延長申請を行なった。
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