研究課題/領域番号 |
21K15356
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
齋藤 祐一 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (30880364)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | キサンチン代謝 / プリン代謝 / 心筋再生 / 心筋増殖停止 / 酸化DNA損傷 / 核酸 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の心筋細胞は出生後に高濃度の酸素環境にさらされ、酸化的DNA損傷を受けることで増殖能力と再生能力を半永久的に失う。このため、成体哺乳類の心筋は通常、再生能力を持たない。反対に、長期間の低酸素処置によって心筋細胞は増殖能力を取り戻す (以下、「増殖性リプログラミング」と呼ぶ)。しかし、心筋梗塞の治療において患者に長期間の低酸素処置を行うことは現実的ではなく、薬剤を用いた心筋の増殖性リプログラミング法の確立が望まれるが、これはいまだ達成されていない。本研究ではDNAの構成要素である核酸塩基代謝を制御することにより薬剤を用いた心筋の増殖性リプログラミング法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
哺乳類の心筋細胞は出生後に高濃度の酸素環境にさらされ、酸化的DNA損傷を受けることで増殖能力と再生能力を半永久的に失う。このため、成体哺乳類の心筋は通常、再生能力を持たない。反対に、長期間の低酸素処置によって心筋細胞は増殖能力を取り戻すことが可能である。しかし、心筋梗塞の治療において患者に長期間の低酸素処置を行うことは現実的ではなく、薬剤を用いた心筋の増殖性リプログラミング法の確立が望まれるが、これはいまだ達成されていない。本研究ではDNAの構成要素である核酸塩基代謝を制御することにより薬剤を用いた心筋の増殖性リプログラミング法の確立を目指して検討を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、心筋再生能力の再賦活化という臨床的意義のある新たな治療戦略を確立するために重要な心筋増殖停止および心筋再生能力喪失の分子基盤についてのエビデンスを得るものである。本研究成果により、これまで心筋増殖能力の喪失および心筋再生能力の喪失と結び付けられることのなかった核酸塩基代謝の新たな役割が見出された。
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