研究課題/領域番号 |
21K15363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分48040:医化学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
徳永 雅之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10845043)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | YAP / ARHGAP11A / 硬さ / 1次繊毛 / Arhgap11A / 繊毛 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞外の力学刺激は細胞の増殖・分化を制御する一方で、細胞は適切な細胞外環境を維持する。YAPはこの維持機構において中心的役割を担うためYAPメカノホメオスタシスが提唱されている。しかし、細胞外の力学刺激がどうYAPに伝達されるか詳細は不明である。申請者は、これまでにARHGAP11Aが1次繊毛を介して細胞外の力学刺激を細胞内に伝達する因子である可能性を見出している。そこで本研究では、ARHGAP11Aが1次繊毛形成にどのように寄与しているのか?と細胞外環境の硬さの変化によるARHGAP11Aの局在変化はどのように制御されているか?の二つの問いを明らかにする。
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研究成果の概要 |
細胞外の力学刺激は細胞の増殖・分化を制御する一方で、細胞は適切な細胞外環境を維持する。YAPはこの恒常性維持機構において中心的役割を担い、YAPメカノホメオスタシスが提唱されている。しかし、細胞外の力学刺激がどうYAPに伝達されるかの詳細は不明である。これまでに、YAPとARHGAP11Aがネガティブフィードバックを形成することを明らかにしてきた。しかし、ARHGAP11Aの細胞内局在制御機構は不明な点が多い。本研究では、ARHGAP11Aは細胞外環境の硬さを感知してその細胞内局在を変化させることでHippo経路とメカノセンサーである1次繊毛を介してYAPを負に制御することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、細胞外環境の硬さによるARHGAP11Aを介したYAPの制御機構の一端を解明しようとするものである。がん組織において、組織が硬くなることはよく知られているが組織の硬さとがんの悪性化には不明な点が多い。本研究により細胞外環境によるYAPの制御機構が解明できれば、新たながん治療の標的になりうるため、社会的意義は大きい。
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