研究課題/領域番号 |
21K15374
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49010:病態医化学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
野島 一郎 岡山大学, 医学部, 客員研究員 (40898459)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 酸化ストレス / 細胞老化 / CD8陽性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
2型糖尿病患者においては易感染性が古くから知られており、更に肝癌、大腸癌が健常者と比較して発症頻度が高いことが報告されている。糖尿病患者では正常耐糖能者に比べ血中酸化ストレスが増大していることが報告されていることから酸化ストレスにより細胞老化が発生し、CD8陽性T細胞の機能低下を起こしているのではないかとの仮説に至った。その実証のためにフローサイトメトリーを用いて2型糖尿病患者と正常耐糖能者の末梢血CD8陽性T細胞を用いて、酸化ストレス・細胞老化・サイトカイン同時産生能について検討し、代謝異常と免疫能低下の接点を明らかにする。
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研究実績の概要 |
日本人において2型糖尿病では大腸癌、肝臓癌、膵臓癌のリスク増加と関連しており、子宮体癌、膀胱癌、乳癌、非ホジキンリンパ腫も罹患リスクが高まると言われている。がん罹患リスクが上がる要因は高インスリン血症、高血糖、肥満が複雑に関与していることが示唆されている。一方2型糖尿病患者においては易感染性が古くから知られており、特に結核罹患率の上昇が指摘されていることから2型糖尿病患者においてCD8陽性T細胞に対するなんらかの免疫異常が存在すると想定されるが、その詳細は不明である。 我々は免疫学的手法を行い、正常耐糖能者に比べ、2型糖尿病CD8陽性T細胞のサイトカイン同時産生能が低下していることを明らかにした。この研究では2型糖尿病患者のCD8陽性T細胞の解析を行うことで発がんリスク増加に対するメカニズムの一因を解明することを目的としている。 現在2型糖尿病患者30症例の末梢血単核球を収集し、凍結、保存している。Zombie Aqua、CD8、PD-1、CD57、CD28、CD39などにて染色し、CD8陽性CD28陰性CD57陽性T細胞の比率と酸化ストレスの強度をサブセット毎に比較検討する。 また今後、2型糖尿病患者と正常耐糖能者の末梢血単核球を比較検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フローサイトメトリーに使用する色を以前は6色使っていたが、8色まで増やすことで解析能力を上げたいためcompensationとvoltage調整を繰り返していることからやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
使用していた抗体を変更したことで色の発現が強まったことからcompensationが完了する見込みができてきた。 今後compensationが終了すればZombie Aqua、CD8、PD-1、CD57、CD28、CD39などにて染色し、CD8陽性CD28陰性CD57陽性T細胞の比率と酸化ストレスの強度をサブセット毎に比較検討する。
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