研究課題/領域番号 |
21K15400
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
的場 久典 信州大学, 医学部, 特任助教 (10849277)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | AhR / CAD / CAC / p53 / Ki-67 / SATB2 / DNAメチル化 / GS-II / terminal βGlcNAc / 炎症性腸疾患(IBD) / 炎症性発癌 / メチル化 / 腫瘍マーカー |
研究開始時の研究の概要 |
Aryl hydrocarbon receptor (AhR)は、ダイオキシン類などの芳香族炭化水素の受容体として働き、核内に移行して転写因子として機能する分子である。本研究では、ヒトの炎症性腸疾患(IBD)からの発癌におけるAhRの役割を明らかにするために、IBDからの発癌例におけるAhRの発現低下の有無と形態学的・分子生物学的な特徴との関連について、AhRノックアウトマウスとの対比を行いながら解析する。またAhRの発現低下の原因を、AhRのプロモーター領域のメチル化解析により検索する。さらに、IBDからの発癌例に対するAhRのバイオマーカーとしての可能性についても解析する。
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研究成果の概要 |
Colitis associated dysplasia (CAD)およびcolitis associated carcinoma (CAC)に対するAhRの免疫染色では、CAD19例中16例、CAC4例中4例で陽性所見を認めた。また、SATB2の発現低下はCAD19例中9例、CAC4例中4例で認め、p53の陽性所見はCAD19例中5例、CAC4例中3例で認めた。GS-IIレクチン染色では、CAD19例中15例、CAC4例中4例で陽性所見を認めた。メチル化全ゲノムシークエンス解析では、AhR陰性例を含むCAC・CADの8例で、AhRプロモーター領域のメチル化は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、AhRがCAD, CACに対する感度の高い診断マーカーとなることが示された。また、GS-IIレクチン染色により染色される糖鎖であるterminal βGlcNAcの増加が、sessile serrated lesion(SSL)およびmicrovesicular hyperplastic polyp(MVHP)とCAD, CACに共通に見られる特徴であることも示された。これらの結果は、CAD, CACに対する正確な診断を可能とし、CAD, CACに対する診療に貢献するものと考えられる。
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