研究課題/領域番号 |
21K15408
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49020:人体病理学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構埼玉病院(臨床研究部) (2023) 慶應義塾大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
辻川 華子 独立行政法人国立病院機構埼玉病院(臨床研究部), 診療部, 病理診断医師 (30528170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | NASH/NAFLD / 肝細胞癌 / サブクラス分類 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、非腫瘍肝組織の組織学的評価および画像解析に基づく詳細な定性・定量的な検討を行い、NASHの組織学的診断基準の確立・標準化を目指す。またそれらの基準に基づきNASH関連肝細胞癌を抽出し、いわゆる脂肪性肝炎型亜型を含む病理形態学的特徴を明らかにする。加えて申請者が報告した肝細胞癌の免疫組織学的サブクラス分類をもとに分子病理学的検討を行い、NASH関連肝細胞癌の病理学的な特性・悪性度を詳細に検討する。それらを通して、近年増加傾向にあるメタボリック関連の慢性肝炎・肝細胞癌の診断・治療の向上に寄与することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では①NASHの組織学的診断の標準化、②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討を目的としている。①NASHの組織学的診断の標準化に関し、因子の定性的評価並びにデジタル画像解析を用いた定量的評価に向け、バーチャルスライド化した非腫瘍切除肝組織を用い、画像解析用ラベリングを行ったが、ターゲット設定が難しく、今後の検討を進めている最中である。また生検でのNASH/NAFLD評価にも取り組んでいる。②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討に関し、NASH関連肝細胞癌の抽出にも引き続き取り組んでいる。肝細胞癌の悪性度に関しては、腫瘍胞巣がCD34陽性細胞で囲まれるような構造を呈するVessels Encapsulating Tumor Clusters (VETC)というパターンが報告されており、VETC patternを有する肝細胞癌は、再発率が高く(術後早期再発と関連し、AFPが高く、腫瘍サイズが大きく、低分化で、血管侵襲が多いことが知られ、MTM subtypeに多いとされているが、今回のコホートに関し、VETC patternを有する肝細胞癌のetiologyに関しても検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
バーチャルスライド化した非腫瘍切除肝組織を用い、画像解析用ラベリングを行ったが、ターゲット設定が難しい。また肝細胞癌の悪性度に関する検討やNASH/NAFLDを含めたetiology検討も行っており、症例検討に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、①NASHの組織学的診断の標準化、②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討を目的とし、画像解析や症例検討に取り組む。
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