研究課題/領域番号 |
21K15411
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
太田 光俊 北海道大学, 医学研究院, 客員研究員 (60849149)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 反応性関節炎 / エクソソーム / 炎症 / 免疫 / モデル動物 / 慢性炎症 / IL-6 |
研究開始時の研究の概要 |
反応性関節炎(ReA)は消化管感染などの後に発症する、無菌性関節炎として知られているが、その病態メカニズムは不明で明確な診断基準はなく、治療についても定まっていない。その原因として、有用なモデル動物が存在しないためと考えられる。本研究では、新規にReAモデルマウスを創出しそのメカニズムを解明すること、また診断に有用なバイオマーカーを発見することを目的としている。本研究結果は、本邦のみならず、ReAに苦しむ発展途上国の患者に対しても、迅速な診断や治療を提供する公益性の高い研究である。
|
研究成果の概要 |
反応性関節炎(ReA)はサルモネラなどによる消化管感染などの後に発症する無菌性関節炎として知られているが,その病態メカニズムは不明で明確な診断基準はなく,治療についても定まっていない.本研究の目的は,新規ReAモデルマウスを作成し,病態メカニズムを解明するとともに,診断に有用なバイオマーカーを同定することであった. 本研究の具体的な成果は,①慢性炎症モデルマウス(F759マウス)を用い,新規ReAモデルマウスの作成に成功したこと,②サルモネラ経口感染後の血清エクソソームがReAを引き起こすことを示したこと,③そのエクソソームを精査し,ReAの診断に有用なバイオマーカーの同定に迫ったことである.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
反応性関節炎(ReA)は,サルモネラなど特定の感染症後に発症する関節の炎症で,その原因や治療法は明確にされていませんでした.本研究では新しいモデルマウスを開発し,ReAがどのようにして発症するのかを科学的に解明しました.特に,感染後の体の変化を追跡し,病気の発症に関わる重要な因子を特定したことにより,ReAの診断が容易になり,早期に適切な治療を開始できるようになることが期待されます.この成果は,国内外の多くのReA患者にとって,生活の質を大きく改善する手助けになるものです.
|