研究課題/領域番号 |
21K15414
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大西 威一郎 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 助教 (70750214)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脱細胞化骨 / 骨髄間葉系幹細胞株 / CRISPR library / 骨髄間葉幹細胞株 / 骨髄間葉幹細胞 / ヒト化骨髄微小環境 / 骨髄異形成症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト骨髄間葉幹細胞株を脱細胞化骨の移植前に生着させ、これをマウス の皮下へ移植することで、ヒト骨髄微小環境を再現する。CRISPR libraryによる網羅的かつランダム な変異を導入することで、ヒト間葉幹細胞株に多様性を誘導し、効率的な生着、生着後の骨髄再構 築機能強化を図り、ヒト骨髄微小環境の構築を試みる。同時に骨髄異形成症候群で同定されている 骨髄間葉細胞の遺伝子変異を導入することにより、病的なヒト骨髄組織に起因した、骨髄異形成症 候群発症マウスモデルの作成を目指し、骨髄微小環境を正常にする新しい治療法を提案する。
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研究成果の概要 |
脱細胞化骨を用いてマウス体内での人工ヒト骨髄組織の構築モデルの作製を目的とした。ヒト骨髄間葉細胞株にCRISPR activation libraryや CRISPR Knock Out libraryによりランダムかつ網羅的な遺伝子変異を導入し、骨と共培養したところ、骨内浸潤因子としてSHC4 upregulation, SRRM4 ノックアウト (KO) を同定した。SHC4 upregulation とSRRM4 KO細胞株の機能について、増殖能に有意な差はなかったが、いずれも遊走能の亢進、足場非依存的増殖が確認できた。これにより、脱細胞化骨への侵入に有利に働いたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、CRISPR Activation libraryとKnock Out libraryを導入することでUE7T-9の脱細胞化骨への新規侵入因子として、SHC4遺伝子の過剰発現、SRRM4 KOを同定した。脱細胞化骨に進展する因子を同定したことで、今後新たなin vivoヒト骨髄モデル、疾患モデルの構築を十分に遂行可能と考えており、ヒト造血微小環境の解析、造血メカニズム、間質細胞の遺伝子異常による白血病発症メカニズムなどの解析が、飛躍的に進むものと考える。
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