研究課題/領域番号 |
21K15432
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分49050:細菌学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
中野 哲志 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (30794987)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 肺炎球菌 / 全ゲノム解析 / 系統地理解析 / 19A-ST320 / 侵襲性肺炎球菌感染症 / カルバペネム耐性 / pbp1a |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は肺炎球菌ワクチンの定期接種化後に本邦に出現したカルバペネム耐性肺炎球菌の発生原因の本質に迫る研究である。同菌株はpbp1a-13という耐性に寄与する遺伝子を保持しているが、現時点では同遺伝子の由来は定かでない。しかし、最近になって沖縄県を中心に同遺伝子を保持している肺炎球菌が検出されている。本研究では全ゲノム解析を用いて、この沖縄株の由来と沖縄株と本島株との関連性を調べる。
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研究成果の概要 |
本研究は肺炎球菌がどのように伝播し、地域に流行を引き起こすかを明らかにするために、本邦において沖縄県でのみ頻繁に検出される肺炎球菌の一クローンの全ゲノム情報を用いて解析したものである。本研究では肺炎球菌19A-ST320という、2000年代以降に全世界で流行した多剤耐性肺炎球菌クローンを解析した。解析の結果、沖縄県で検出される同クローン株は米国より2000年以前に流行し、その結果2010年以降に沖縄県で流行をきたした可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、高齢者の市中肺炎の最も主要な起炎菌の一つである肺炎球菌が海外から流入し、時間経過の後に地域流行を引き起こすことを提案するものである。
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