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細胞間接着介在性EPH-EFN結合の選択的解離を利用した新規病原体認識機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K15475
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関関西学院大学

研究代表者

福田 亮介  関西学院大学, 生命環境学部, 助教 (90825308)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード呼吸器炎症 / 細胞間シグナル / EPH受容体 / Ephrinリガンド / ADAM9 / 上皮細胞炎症 / 細胞間接着 / 細菌・ウィルス感染 / 膜タンパク質
研究開始時の研究の概要

上皮組織は細胞間接着により隣接する細胞と相互作用することで組織構造の維持や情報伝達を行なっている. これまでの研究から, 細胞接着面に発現する受容体-リガンドタンパク質であるEPH-EFNファミリータンパク質の相互作用の解離が上皮細胞炎症応答を誘導することが示されてきた. そこで本課題では特に細菌・ウィルス感染のフロントラインとなる気道上皮細胞に着目し, 病原体感染時にEPH-EFN結合が選択的に解離されることによって感染センサーとして機能するかを解明する.

研究実績の概要

呼吸器炎症病態における気道上皮細胞間接着部位に発現するEPH受容体およびEFNリガンドの結合性の変化の役割について解析を行った. Split NanoLuc技術を用いたEPH-EFN 細胞間トランス結合定量法の確立を行い, 気道上皮発現EPH-EFN結合ペアに影響を及ぼす病原体構成因子の探索を行った. その結果, TLR2, 3, 4, 5アゴニスト依存的な炎症誘導時にEPHA2, A4-EFNA1の相互作用が2~4時間をピークとして一過性に減弱することが示された. その中でも緑膿菌由来Flagellin処理時の炎症応答(IL-8, IL-6 発現増加)がEPHA2, EFNA1ノックダウン及びEPHA2ノックアウトにより抑制されることが見出され, EPHA2-EFNA1結合が炎症促進的に機能することが示唆された. EPHA2欠損マウスを作製し, 緑膿菌感染に伴う呼吸器炎症病態を解析した結果, 肺組織への血球細胞の遊走, 気管支肺胞洗浄液中の炎症性サイトカイン産生がEPHA2欠損マウスにおいて野生型マウスよりも抑制されることが示された. 炎症時のEPHA2-EFNA1結合性低下のメカニズムを解析した結果, 炎症誘導時に細胞膜上EFNA1の切断に伴う細胞外への放出に起因することが示された. RNA sequence解析の結果から気道上皮細胞株であるBEAS2B細胞に発現するマトリックスメタロプロテアーゼの寄与を検討した結果, ADAM9が気道炎症時のEFNA1切断およびEPHA2-EFNA1結合低下に関与することが示された. EPHA2-EFNA1結合性の低下は炎症刺激非依存的に数倍程度の炎症応答を惹起することが示され, 刺激誘導性の炎症シグナルと協調して炎症応答を増幅させていることが見出された. 本研究結果は国内学会での発表, および学術雑誌への投稿を行った.

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] EPH 受容体-EFNリガンドの細胞間 trans 結合を介した気道上皮細胞の炎症増幅機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      福田 亮介, 日向 大智, 別府 史織, 沖米田 司
    • 学会等名
      2023年度 生理研研究会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] EPH 受容体-EFN リガンド細胞間相互作用を介した気道上皮細胞の炎症制御機構の解明2023

    • 著者名/発表者名
      福田 亮介, 日向 大智, 別府 史織, 沖米田 司
    • 学会等名
      第143回 薬理学会近畿部会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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