研究課題/領域番号 |
21K15494
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
片岡 幸三 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (80777946)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | OSNA / 結腸癌 / リンパ節進展形式 |
研究開始時の研究の概要 |
大腸癌リンパ節転移の進展形式として、原発巣から順に癌が進展するのか、skipして遠隔転移をきたすのか、そのいずれに従うかは未だ明らかでない。リンパ節転移診断は通常リンパ節の最大割面を含むHE染色のみによって判定され、微小転移を考慮していない。本研究ではCK19 mRNAのRT-PCRにより微小転移を検出するOne-step Nucleic Acid Amplification(OSNA)法を用い、病理学的リンパ節転移陽性例であるStage III結腸癌において微小リンパ節転移陽性例を同定し、真のリンパ節進展形式を明らかにし、大腸癌の至適なリンパ節郭清範囲について再検討することを目的とする
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研究実績の概要 |
大腸癌のリンパ節転移の進展形式として、原発巣から近い方から順に癌が進展するのか(sequential model)、skipして遠隔転移をきたすのか(skip model)、そのいずれかが考えられるが、リンパ節転移の診断は通常リンパ節の最大割面を含むHE染色のみによって判定され、微小リンパ節転移まで評価しておらず、真のリンパ節進展形式は未だ明らかでない。 本研究ではCK19 mRNAのRT-PCRにより微小転移を検出するOne-step Nucleic Acid Amplification(OSNA)法を用い、病理学的リンパ節転移陽性例であるStageIII結腸癌において微小リンパ節転移陽性例を同定し、真のリンパ節進展形式を明らかにする。真のリンパ進展形式がほぼsequential modelに従うことが明らかになればリンパ節転移が中枢側に進展するにつれ予後不良となることが予測され、その傾向が本研究で示されれば、十分な切除範囲をもった拡大リンパ節郭清が予後向上に寄与する新たな治療開発のrationaleとなる。 本研究ではcStage III結腸癌に対し3群リンパ節郭清を行い、「大腸癌取り扱い規約」に準じてリンパ節を1群から3群まで分類する。リンパ節は可能な限りすべて半割し、片方は通常の病理組織診断を行い、もう片方はOSNA法を用いた転移診断を行う。OSNA法によるリンパ節陽性も含めた、真のリンパ節進展形式がSequential modelに従う割合を探索する予定である。 登録期間は2年、必要なサンプル数は220例にて2021年4月末より登録を開始した。初年度、そして今年度の2022年度は患者の登録(年間100例)が目標であった。初年度は47例の登録、今年度は2023年3月31日で58例、計105例の登録を達成している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年4月末より予定通り登録開始され、2023年3月末時点で対象例は105例登録されている。研究期間1年で110例を予定していたが、コロナ禍の影響で対象患者が激減しており、その結果登録ペースが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
登録ペースの遅延がみられているため今後は研究期間の延長を行い、他施設への協力の要請も検討する予定である。
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