研究課題/領域番号 |
21K15497
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
安西 高廣 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 研究員 (80786137)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 膜タンパク質 / 大腸がん / ゴルジ体 / 腫瘍マーカー / TMEM180 / 細胞内局在 / トランスポーター / ノックアウトマウス |
研究開始時の研究の概要 |
大腸がん細胞で特異的に高発現する腫瘍マーカー候補分子の1つとして見出した新奇膜タンパク質TMEM180について、様々なアプローチにより機能解明を進めている。TMEM180が何を基質として輸送するのか、どのような分子メカニズムで代謝に寄与しているかなど、研究の進展に伴い新たに解明すべき課題が浮かび上がってきた。TMEM180の腫瘍マーカーとしての有用性を確固たるものにするため、本研究では、TMEM180の細胞内局在、輸送する基質の解明、代謝との関連性の解明、ノックアウトマウスの形態学的解析に焦点を当て、TMEM180の分子機能解明を目指す。
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研究成果の概要 |
大腸がんで高発現する新規腫瘍マーカーTMEM180の細胞内局在メカニズムの解明に取り組んだ。TMEM180は細胞内で一過性発現させると、ゴルジ体に局在することを明らかにした。N末端、C末端側をそれぞれ50残基まで10残基ずつ欠失させた変異体、リン酸化部位2箇所、ユビキチン化部位1箇所に変異を導入し、修飾が起きない変異体、ロイシン残基が連続している8箇所に対してロイシン残基をアラニン残基に変異させた変異体を作成したが、いずれもゴルジ体局在は変化せず、これらの領域はTMEM180の細胞内局在に直接関与しないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新規腫瘍マーカータンパク質TMEM180に対する抗体の臨床試験が、既にスタートしている。しかし、TMEM180の細胞内における機能や意義についてはほとんど知見がない。本研究でTMEM180の細胞内局在メカニズムの解明に取り組み、ゴルジ体に局在することを明らかにした。また、その局在に関与しない領域を数多く見出した。今回得られた知見により、TMEM180タンパク質の機能解明を加速させることができる。
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