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膀胱癌において慢性腎臓病 (CKD) が担う分子機能的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K15506
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関広島大学

研究代表者

小畠 浩平  広島大学, 病院(医), 助教 (10749998)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード膀胱癌 / 慢性腎臓病 / CKD / 筋層浸潤性膀胱癌
研究開始時の研究の概要

膀胱癌は最も再発率の高い悪性腫瘍の一つであり、治療後も患者のほぼ生涯にわたって経過観察が必要となる。近年、新たな国民病として注目される慢性腎臓病 (CKD) が、膀胱癌の発症危険因子である事が明らかとなった。現在国内の成人人口の約13% がCKDとされ、今後の膀胱癌患者の増加は想像に難くない。しかし、CKD患者における膀胱発癌および再発に至る分子機構は未だ不明であり、その解明は喫緊の課題と言える。そこで本研究では、マウスモデルを用いて、膀胱癌においてCKDが担う分子機能的役割の解明を行う。本研究の成果は、膀胱癌の新規再発予防及び治療法の開発に繋がる重要な知見となり得る。

研究成果の概要

我々は、過去に筋層非浸潤性膀胱癌患者における経尿道的膀胱腫瘍切除術前の腎機能を評価し、術前に慢性腎臓病(CKD)を有する患者群(特にeGFR<45)では術後の再発率が有意に高い事を明らかにした。CKDは現在Common diseaseの一つであり、今後も増加が見込まれている。我々はその背景にある分子機序を解明することを目的とし本研究を行った。その結果、膀胱癌を含む種々の癌腫の発症進行に関与するとされる遺伝子の発現上昇を認めた。本研究の成果は新規膀胱癌治療法開発の基礎となる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

膀胱癌のうち、筋層非浸潤性膀胱癌は進展リスクこそ高くないものの、全ての固形癌の中で最も局所再発を起こしやすい癌として知られる。また慢性腎臓病は現在罹患率が上昇傾向であり、今後も患者数の増加が見込まれている。筋層非浸潤性膀胱癌の治療コストは長期にわたる経過観察と治療により増加し、また患者QOLは著しく低下する。少しでも再発率を低下させる事は喫緊の課題と得る。我々の研究成果を基に新規阻害剤を開発することで、これらの問題を解決しうるものと考えられる。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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