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白血病細胞を”みなごろし”にする基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K15516
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関川崎医科大学

研究代表者

岡本 秀一郎  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (10529035)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード白血病 / 抗癌剤抵抗性 / 骨髄微小環境 / 薬剤耐性
研究開始時の研究の概要

白血病治療でTotal Cell Killを困難にしている抗がん剤耐性は、骨髄内環境因子により誘導されている。環境因子による耐性化のメカニズムを解明すればTotal Cell Killが可能となる。申請者は、骨髄環境を再現したin vitro培養モデルの確立に成功し耐性化メカニズムの解明研究に取り組んでいる。既に、抗がん剤耐性を誘導する分子量3500以下の分子が培養液中に分泌されることを見出しており、この分子の同定を目指している。
この分子の同定が出来れば、耐性化メカニズムが明らかとなり、Total Cell Killを達成するための治療法開発が可能となる。

研究成果の概要

本課題では、抗癌剤耐性のメカニズムを解明するため骨髄内の環境因子に着目した。特に、白血病細胞と骨髄内の血管内皮細胞の間で行われるシグナル伝達に重要な血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の役割に着目した。VEGFは、白血病細胞の耐性化と関連があると報告があるが、詳細は不明であった。我々は、VEGFをブロックした状態で白血病細胞の耐性化がどのように影響を受けるかを評価し、VEGFは白血病細胞の耐性化を直接誘導しないことを明らかにした。一方で、VEGFは血管内皮細胞を白血病細胞の周囲に引き寄せることで、抗癌剤に抵抗性を示す特殊な空間である血管ニッチの形成を引き起こすことを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究課題では、骨髄内の環境因子による抗癌剤耐性化のメカニズム解明に取り組んだ。骨髄内環境は極めて複雑で解析が困難であるため、生体外で骨髄内環境を再現できる培養環境を確立して解析を進めた。その結果、抗癌剤感受性における血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の役割を明らかにした。また。本課題研究中に確立した骨髄内環境を再現した培養方法をさらに発展させて、抗癌剤抵抗性の解析を継続している。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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