研究課題/領域番号 |
21K15561
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
河野 由美子 関西医科大学, 医学部, 講師 (10598957)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 放射線塞栓療法 / RI標識リピオドール / 放射性塞栓療法 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍血管に停留するという性質を持つリピオドールという血管塞栓物質に RI (放射性同位元素)標識を行った「RI標識リピオドール」を用いて、ラット肝癌腫瘍モデルに対して、放射性塞栓療法を行い、悪性腫瘍の治療効果や安全性を評価し、従来の治療法(塞栓療法や放射線治療)と比較することで、悪性腫瘍に対する新たな経皮的動脈放射線塞栓療法を開発する。
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研究実績の概要 |
invivo実験で新たにHC-4細胞(ヒト由来肝癌)を移植した腫瘍モデルラットの作成を試みた。F344/NJcl-rnu/rnuマウス(雄、16-19週齢)に対し大腿の筋肉内に1.5*10^7cell/側を注入し、片側モデル4匹、両側モデル4匹へ移植。飼育中、目視とUSにて腫瘍生着を観察した。腫瘍移植が確認できたものは片側モデルで1匹、両側モデルで3匹で、腫瘍移植の成功率は50%と低かった。両側モデル(n=3)では片側腫瘍にcold lip.での動脈塞栓治療を行い、片側モデル(n=1)ではガンマセルにて腫瘍への9Gyの外照射を行い、腫瘍サイズおよび全身状態の観察を行った。両側モデルでは治療30分後に過麻酔のため1匹死亡したため、病理解剖を行った。残り2匹を治療後観察を行ったところ、治療後1週間の時点で、治療側の腫瘍増大が抑制、わずかに縮小する個体もあった。しかし、未治療側の腫瘍増大と体重減少もみられ、人道的エンドポイントにより治療後2週間で安楽死となった。片側モデルでは治療腫瘍は治療後の体重減少は見られなかったが、腫瘍増大が見られ、人道的エンドポイントで治療後2週間で安楽死となった。 上記のHC-4モデルすべてで、病理解剖を行い、全ての腫瘍生着を確認した。腫瘍周囲や腫瘍内に血管はあるが類洞形成は乏しく、中分化相当の肝癌で、壊死や部分的に肉腫様の脱分化多血生の腫瘍であることが確認できた。また、腫瘍動脈塞栓治療直後の解剖にて、腫瘍で周囲血管にリピオドール塞栓によると思われる拡張進展された細動脈が確認できた。安楽死後の解剖ではこれらの像は見られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Lu-177標識リピオドールでのでの塞栓実験を予定していたが、モデル動物の作成に時間がかかってしまったことと、研究者の妊娠、出産が重なったため実践できていない。
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今後の研究の推進方策 |
生着率は低いがHC-4モデル作成もできたため、今後はAH109TC、HC-4の動物モデルを用いて、Lu-199標識lipiodolを含めた塞栓実験および外照射実験で、抗腫瘍効果のデータを集めたい。
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