研究課題/領域番号 |
21K15564
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所) |
研究代表者 |
竹下 純平 株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 臨床腫瘍研究部, 上級特別研究員 (30716585)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 小細胞肺癌 / 免疫チェックポイント阻害剤 / リキッドバイオプシー / レパトア解析 / 血中循環腫瘍DNA |
研究開始時の研究の概要 |
現在、進展型小細胞肺癌に対する初回治療として抗PD-L1抗体と化学療法の併用療法が用いられる。両者の併用療法により多くの症例が半年以内に治療抵抗となる一方で、一年以上の長い治療奏効を得る症例も存在する。予後不良の小細胞肺癌において治療早期に治療抵抗例と長期奏効例を判別することは疾患マネジメント上重要である。本研究では、PD-L1抗体併用化学療法を行う小細胞肺癌患者の血液検体を経時的に採取し、血中循環腫瘍DNAを利用した遺伝子変異解析と末梢血リンパ球のレパトア解析を同時に行い、治療に対するがんのゲノム変化と患者の腫瘍免疫応答を経時的にモニタリングすることで治療効果の予測が可能か検証を行う。
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研究実績の概要 |
進展型小細胞肺癌にて初回治療として抗PD-L1抗体と化学療法の併用療法を実施した症例を3症例登録した。抗PD-L1抗体と化学療法の併用療法が1年以上奏効している長期奏効例2例、無効例1例を収集した。各症例の治療開始前、治療開始3ヶ月内、治療開始6カ月以内、治療開始1年後または再燃時の血液検体の収集をした。長期奏効例の凍結腫瘍組織も収集した。 各々の血液検体よりRNAを抽出しており、品質確認を行いT細胞レパトア解析に必要なRNA量・品質が得られていることを確認した。 凍結腫瘍組織からDNA・RNAを抽出しこちらも全エクソン解析、T細胞レパトア解析に必要なDNA量・RNA量・品質が得られたことを確認した。長期奏効例の腫瘍組織から抽出したDNAを用いて全エクソン解析を、RNAを用いてトランスクリプトーム解析を業務委託し解析が終了した。血液検体・腫瘍組織検体から抽出したRNAを用いてT細胞レパトア解析を終了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症まん延の影響もあり、全国的に新規の肺癌患者が減少しており、申請者が所属する関西電力病院においても新規の進展型小細胞肺癌の患者が減少した。その為に症例集積が遅れている状況である。新型コロナウイルス感染症の影響により実験試薬の供給不安定・高騰化もあり、業務委託に際して複数社見積りを依頼したため、業務委託のタイミングが遅れてしまった。また委託した解析も新型コロナウイルス感染症の影響により解析が遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
現在は全エクソン解析・トランスクリプトーム解析・T細胞レパトア解析結果を統合解析している段階である。結果がまとまり次第、学会発表・論文投稿の準備を進めていく。
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