研究課題
若手研究
ヒト化抗CCR4モノクローナル抗体、モガムリズマブは、日本発の抗体医薬であり、T細胞リンパ腫の治療薬として世界中で使用されている。近年、成人T細胞性白血病リンパ腫 (ATLL)腫瘍細胞のCCR4遺伝子にC末端欠損変異が生じている約30%の症例では、モガムリズマブ治療による5年生存率が、同種造血幹細胞移植に匹敵、あるいは凌駕するものであることが報告された。本研究では、T細胞リンパ腫においてCCR4遺伝子のC末端欠損変異が高頻度に生じる原因と、モガムリズマブ感受性に繋がる分子制御メカニズムの解明により、モガムリズマブの効果を革新する治療法の開発を目指す。