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ctDNA検査を用いた食道癌の免疫チェックポイント阻害剤の適正使用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21K15575
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

二階 春香  岩手医科大学, 医学部, 助教 (90750860)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードICI / Nivolumab / Circulating tumor DNA / Esophageal cancer / 食道癌 / 免疫チェックポイント阻害薬
研究開始時の研究の概要

ctDNAを用いた免疫チェックポイント阻害薬(ICI)投与開始早期の正確な効果判定により、食道癌におけるICI治療の適正使用について検討する。
当研究室の先行研究では、化学療法1サイクル後のctDNAの減少割合が数か月間の奏功維持を予測できる可能性が示唆されている。本研究ではdPCRを用いサイクルごとのctDNA変動を追跡し、食道癌ICI治療の効果を1サイクル後のctDNA変動で判断できるかを検証する。ICIに特徴的なpseudo progressionやhyper progressive diseaseとctDNAの関係だけでなく、生検によるコンパニオン診断の省略が可能かについて評価したい。

研究成果の概要

本研究では、ctDNAによるICI治療の効果予測を行った。通常の化学療法と同様に、ICI治療でも1サイクル後にctDNAが低下する症例は奏効が得られ長い効果持続がえられていた。逆に急速増大症例では、ctDNAは早期から急上昇していた。また、ごく軽度の増大があるものの治療継続の判断に迷うような症例では、ctDNAは早期に上昇を認め、その後画像上も遅れて明らかな増大を認めていた。
以上より、dPCRを用いたctDNAモニタリングは食道癌免疫チェックポイント阻害剤治療における早期治療効果判定、HPDの早期発見など画像診断評価の弱点を克服する重要な検査ツールとなる可能性を示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ICI治療では従来の化学療法とは異なった治療経過をたどることがあり、迅速かつ正確に腫瘍細胞量を判定し、治療効果判定とすることがICI適正使用のために必要であると思われる。ctDNAによる効果判定は画像による炎症反応を含んだ腫瘍サイズによる判定と異なり、遺残癌細胞量を示すものであり、より客観的指標である。本研究の成果は、ctDNAによる早期治療効果判定、HPDの早期発見など画像診断評価の弱点を克服する重要な検査ツールとなる可能性を示した。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 当院における食道癌に対するNivolumab療法の治療成績2023

    • 著者名/発表者名
      二階 春香、馬場 誠朗、秋山 有史、高橋 眞人、藤澤 良介、熊谷 秀基、遠藤 史隆、岩谷 岳、新田 浩幸、佐々木 章
    • 学会等名
      第77回 日本食道学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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