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膵癌転写調節領域を指標にした抗がん剤耐性に関与するマスター分子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 21K15597
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

田中 貴子  鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (50866415)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードスーパーエンハンサー / 膵癌 / マスター分子 / 抗癌剤耐性
研究開始時の研究の概要

治療の個別化が様々な癌種で進められているが、膵癌では未だ確立されていない。癌細胞の命運を左右する極めて重要な場面において、ゲノム上で「スーパーエンハンサー」という強力な転写制御領域が形成され、癌細胞の運命を決定する機能性分子を発現・誘導するという概念が提唱された。この概念を抗癌剤耐性癌細胞に適応すると、癌細胞が抗癌剤に暴露された際に、癌細胞は自らの生存を賭けてSEを形成し、抗癌剤耐性に関与する機能性RNA分子を発現すると考えた。申請者が作成してきた「膵癌・機能性RNA発現プロファイル」と、抗癌剤暴露時のSE情報を統合することで、抗癌剤耐性に関与する「マスター分子」を同定する事が可能である。

研究成果の概要

膵癌細胞、抗癌剤耐性に関与する機能性RNA分子の探索を行った。KRAS G12Cの変異を有する膵癌細胞株MIAPaCa-2へKRAS inhibitorを導入しソトラシブを投与すると、投与前に比べ12種類のmicroRNAの発現上昇が確認された。膵癌機能性RNAプロファイルによる解析から、miR-1224-5p、miR-296-5pを薬剤暴露初期に発現が誘導される機能性RNA分子と仮定し、現在それぞれのmicroRNAの膵癌細胞株を用いた機能解析や制御する分子の探索などを行いながら、マスター分子の分子機構について研究を進めている最中である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、癌のサブタイプに応じた治療最適化が進められているが、膵癌治療において最も重要な役割を占めているのは化学療法である。治療開始直後に有効だった薬剤が治療経過とともに効果を失う癌細胞の治療抵抗性の獲得に対し、早急に新しい治療法を開発する必要がある。
本研究ではこれまでに作成した「膵癌・機能性RNA発現プロファイル」をもとに、抗癌剤暴露時のSE情報を統合することで、抗癌剤耐性に関与する「マスター分子」の同定を進めている。「マスター分子」を同定することで、癌細胞の抗癌剤治療抵抗性を克服する新しい治療法の開発に繋げることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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