研究課題/領域番号 |
21K15610
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分51010:基盤脳科学関連
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研究機関 | 広島大学 (2023) 奈良先端科学技術大学院大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
福嶋 誠 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70836452)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 脳機能ネットワーク / 安静時脳活動 / 時変ネットワーク / モジュラリティ / 機能的分離・統合 |
研究開始時の研究の概要 |
脳機能ネットワークの導出元である脳活動時系列に着目し,分離・統合状態間の切り替わりに代表される脳機能ネットワークの大域的状態変化を引き起こす脳活動時系列の時空間パターンを同定することに取り組む.合わせて脳活動時空間パターンと脳構造ネットワークとの間の関係性を解析することを相補的に実施することを通じ,脳機能ネットワークにおいて大域的状態変化が生じる現象へのより深い理解を得ることを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では,脳機能ネットワークを導出する際に用いられる脳活動の時空間ダイナミクスに着目し,分離・統合状態間の切り替わりとして特徴づけられる脳機能ネットワークの大域的状態変化の背後にある脳活動ダイナミクスがもつべき性質を,脳構造ネットワークに基づくシミュレーション解析を通して明らかにした.具体的には,領野間での情報のやりとりを大域的なレベルで効率的に実行するためには,脳活動ダイナミクスにパケットベースの通信方式が組み込まれることが必要であることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分離状態と統合状態の切り替わりによって特徴づけられる脳機能ネットワークの大域的状態変化は,これまで実世界のさまざまな行動・生理指標との関連が報告されているものの,その生成メカニズムはよくわかっていない.本研究において,その背後にある脳活動ダイナミクスが効率のよい領野間情報通信のためにもつべき性質を明らかにしたことは,脳機能ネットワークの大域的状態変化の生成メカニズムの候補をしぼることを可能にした点において学術的・社会的意義をもつ.
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