研究課題/領域番号 |
21K15652
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
タン シンイー 自治医科大学, 医学部, 助教 (70828475)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | MRSA genotyping / CRISPR-Cas / Phagemid / SaPI |
研究開始時の研究の概要 |
Principally, a series of potential crRNA sequences selected for MRSA typing will be custom-synthesized and cloned onto SaPI, together with CRISPR-Cas13a. These synthetic SaPIs will be packaged into broad-host-range phage and the generated SaPICas13a will be evaluated using various clinical strains.
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研究成果の概要 |
本申請は、特異的な標的遺伝子認識によるCRISPR-Cas13aシステムを用いた簡便かつ安価なMRSA遺伝子型別法の構築を目的とした。MRSAの遺伝子型を鑑別するために、タイピング遺伝子の保存領域を決定し、crRNAオリゴヌクレオチドを設計した。次に、このcrRNAをファージのパッケージングサイトとCas13aを持つファージミドを作製した。さらに、広宿主域ファージに搭載することで、MRSAの耐性遺伝子を標的とした遺伝子型別のライブラリーを作製した。最後に、標的とする耐性遺伝子を発現した黄色ブドウ球菌に感染させることで、構築した抗菌カプシドの配列特異的な殺菌活性を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本申請の成果は、ファージとCRISPR-Cas13aシステムを組み合わせた新しいMRSA遺伝子型別法の構築である。本システムは、スペーサー配列を設計するだけで、MRSAの遺伝子型別であるPFGE、SCCmec、MLST、coaおよびspa型別を安価かつ簡便に決定できる新しいMRSA検査法を提供できる。また、遺伝子の増幅を必要とせず、標的遺伝子を高感度に検出できる。さらに、高精度に標的遺伝子を認識できることで再現性にも優れている。特に、crRNA配列とファージの宿主相互作用による特異性により、明確な鑑別と解釈が可能であり、試験結果に差異が生じないことも大きな利点である。
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