研究課題/領域番号 |
21K15668
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
平井 邦朗 昭和大学, 医学部, 兼任講師 (60835940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | COPD / フレイル / 社会的フレイル / ロコモティブシンドローム / 慢性閉塞性肺疾患 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者がフレイルと言う虚弱状態に至った場合、QOLと予後は不良になる。これまでフレイル合併COPD患者に、フレイルの改善を目的とした臨床試験が行われきたが、介入が奏効しない患者が一定数存在する事が課題だった。フレイルを発症・進行させない予防策の確立が重要だが、COPD患者のフレイル発症・進行のリスクや直接的な原因が不明瞭である現状では、精度の高い介入策の立案は困難である。 本研究はフレイルを発症あるいは進行する背景因子と、直接的な因子を特定するためにCOPD患者を3年間にわたり観察する。また、COPD患者の重要な問題である精神的・社会的側面を含めた多面的な評価を行う。
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研究実績の概要 |
2022年に取りまとめた研究内容としては、COPD患者における社会的フレイルの影響が主である。COPD患者は年齢・身体的脆弱性・精神的脆弱性を背景に、社会的脆弱性を有している可能性が高い。社会的フレイルは多くの疾患で研究されているが、COPD患者における社会的フレイルの有病率やCOPD患者に与えるインパクトの検証は不明瞭であった。今回我々は多施設における社会的フレイルの有病率並びに臨床的インパクトの検証を行った。有病率としては社会的プレフレイル・フレイルに該当する患者は約70%に該当し、社会的フレイルは息切れの強さや食欲低下と独立した関連性があり、社会的フレイルである患者は重度のCOPD急性増悪や予期せぬ入院に該当するリスクが高いことが判明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
小生が昭和大学の常勤から兼任講師になった影響でややコホートの研究の進捗状況に遅れは出ているものの、社会的フレイルに着目した論文は完成している。 引き続きコホート研究を継続し、COPD患者におけるフレイル進行因子の特定を行う。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き多面的なCOPD患者の評価・追跡を実施し、フレイルの発症因子を主体とした研究を継続して実施する。
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