研究課題/領域番号 |
21K15674
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石田 誠 東北大学, 工学研究科, 特任助教 (80880301)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 脳磁図 / てんかん / 体性感覚誘発磁界 / 睡眠 / 体性感覚誘発棘波 / SQUID / TMR / TMR磁気センサ |
研究開始時の研究の概要 |
てんかんは慢性的な脳疾患であり、てんかん発作をくりかえすことで脳機能が障害され、無症状すなわち「みえない」状態のまま脳機能低下が生じうる。てんかん発作関連領域における脳機能低下は知られているが、発作関連領域「外」に関しては明らかにされていない。本研究では、発作関連領域外で「みえない」脳機能低下が生じるかを覚醒・睡眠を厳密にわけた体性感覚誘発磁界を用いて定量的に評価することにより、てんかんの新たな病態解明を目指す。
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研究成果の概要 |
てんかんの発作関連領域外におけるネットワーク異常は明らかになっていない。我々は、側頭葉てんかんにおいて覚醒・睡眠を厳密に分けて体性感覚誘発磁界(SEFs)を評価し、発作関連領域外の体性感覚野の皮質興奮性が覚醒時にのみ異常をきたすことを明らかにした。本研究では、覚醒・睡眠を厳密に分けたSEFs評価により、健常者で睡眠時に潜時の延長を認めた。また、若年性ミオクロニーてんかんでSEFsの異常を認めた。覚醒・睡眠を厳密に分けたSEFs評価は、てんかんネットワークの新たな解明に有用と考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
覚醒時と睡眠時を厳密に分けた体性感覚誘発磁界を用いたてんかん患者の大脳皮質興奮性の検討は、我々が報告した新手法である。本手法を用いて、てんかん発作関連領域および関連領域外の皮質興奮性の評価を行うことにより、てんかんの病態の解明および治療の発展に貢献できる可能性がある。また、本手法はてんかん以外の神経疾患にも応用が可能であることから、大脳・視床間のネットワーク異常の定量評価法として、応用が期待される。
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