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プロテオーム解析を用いた特発性後天性全身性無汗症の標的抗原の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K15676
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

荒木 信之  千葉大学, 医学部附属病院, 特任助教 (80794304)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード無汗症 / 特発性後天性全身性無汗症 / プロテオーム解析 / プロテインアレイ / CD320 / 汗管
研究開始時の研究の概要

特発性後天性全身性無汗症(AIGA)は若い男性に多い、汗が出なくなる病気です。汗が出なくなると熱中症になりやすくなる他にも、コリン性蕁麻疹と呼ばれる皮膚の強いかゆみ、痛みが出ることもあり、大変つらいです。ステロイドという薬が効くことが知られていますが、病気の原因はまだよくわかっていません。ステロイドが効かない人や、効くのにステロイドの副作用のために治療が続けられない患者さんのためにも、病気の原因解明が求められています。この研究はプロテオーム解析という技術を用いてその原因を逃さずに探ることを目的としています。

研究成果の概要

特発性後天性全身性無汗症(AIGA)患者の皮膚の免疫染色を行い、補体や免疫グロブリンにより染色されず、抗体介在性の液性免疫疾患は示唆されなかった。プロテインアレイを用いてAIGA患者血清に感応するたんぱく質を調査し、CD320に反応を示した。本研究実施中に確定診断したAIGAの皮膚病理検体から、汗管に炎症細胞浸潤を高率に認めることが明らかになった。以上から、AIGAの病態解明に向けて、CD320という標的分子候補や汗管への炎症細胞浸潤というキーワードを加えることができた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

特発性後天性全身性無汗症(AIGA)は稀な疾患とされているが、難病として周知されて以降、新たに診断される患者数は増加しており、多くの未診断患者がいることが想定されている。また、AIGA患者はコリン性蕁麻疹とうつ熱のため、アトピー性皮膚炎患者と同等かそれ以上のQOLの低下を認めることが報告されている。生産年齢が罹患しやすいことから、現状のまま病態が未解明であることは社会的損失が大きい。本研究によりAIGAの病態解明のために新たな事実が判明し、AIGA病態解明研究を一歩前進させた。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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