研究課題/領域番号 |
21K15717
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
片山 奈理子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30528568)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | うつ病 / 反芻思考 / functional MRI / 脳機能画像 / ルミネーション |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病の慢性化や再燃・再発のリスクとなる残遺症状で問題となる重要 な症状の一つは、繰り返すネガティブな考え込み(反芻思考:ルミネーション)である。し かし、その反芻思考の脳神経学的メカニズムは未解明である。 本研究はうつ病群と健常群を比べて反芻思考課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活動の違いを明らかにし、反芻思考中の脳神経活動ネットワークとそれに関連する心理 的評価指標の探索を行い、反芻思考とうつ病の病態との関連性を本質的に検討する。反芻思考という病態を解明することにより、より効果的な治療介入や治療法の確立に貢献することが期待される。
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研究実績の概要 |
うつ病の慢性化や再燃・再発のリスクとなる残遺症状で問題となる重要 な症状の一つは、繰り返すネガティブな考え込み(反芻思考:ルミネーション)である。し かし、その反芻思考の脳神経学的メカニズムは未解明である。本研究はうつ病群と健常群を比べて反芻思考課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活 動の違いを明らかにし、反芻思考中の脳神経活動ネットワークとそれに関連する心理 的評価指標の探索を行い、反芻思考とうつ病の病態との関連性を本質的に 検討する。うつ病群と健常群を比べて反芻思考プロセス課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活動の違いを明らかにする。うつ病の慢性化や再燃・ 再発のリスク因子である反芻思考 の神経学的基盤を明らかにする。
うつ病及び健常者の被験者を各40名を登録目標とし、当該年度でうつ病35名、健常者38名の登録を行った(2022年4月28日現在)。それぞれ87.7%と95%の達成率であり、順調に進展している。評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像データを収集・データ入力を順次行い、解析も開始している。 目標各群40名までのリクルートおよび登録を数ヶ月の間に行っていく。 2023年どはデータ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を進め、論文化を進めていく。 うつ病に対して認知行動療法を行なったランダム化比較試験の脳機能変化についての論文を発行し、学会発表を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
うつ病及び健常者の被験者を各40名を登録目標とし、当該年度でうつ病35名、健常者38名の登録を行った(2022年4月28日現在)。それぞれ87.7%と95%の達成率であり、順調に進展している。 評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像 データを収集・データ入力を順次行い、解析も開始している。
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今後の研究の推進方策 |
今後も目標各群40名までのリクルートおよび登録を行っていく。データ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を行い、論文化を行う。
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