研究課題/領域番号 |
21K15719
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
青木 悠太 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 兼任講師 (70815810)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ASD / ADHD / RDoC / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
ASDとADHDは、その脳画像所見・症状において診断間重複と診断内の異種性が見られ、従来の臨床診断が生物学的特性を保証するのか疑問視されている。この疑問を解決すべく、本研究では小児期~思春期のASD当事者およびADHD当事者の対象として、脳画像と症状の特徴に基づいてサブタイピングを行う。臨床診断に囚われない所に創造性があり、複数の脳画像を用いて生物学的同質性が高い集団を同定することは独自性も高い。生物学的同質性が高い集団が診断とは異なれば診断基準に対して大きな影響を与えうる。更には、生物学的同質性が高い集団ごとに最適な治療法を開発する第一歩となると期待され、社会への波及効果は大きい。
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研究実績の概要 |
コロナの影響が依然として強い一年でありASDとADHDの間の診断の意義について脳画像を用いた先行研究のシステマティックレビューおよびメタ解析を中心に進めた。また、コロナ禍であることを利用して、ASDおよびADHDの当事者に対するパンデミックの心理的・社会的影響を評価した。 ASD・ADHD当事者への心理的・社会的影響については、米国・イタリア・カナダ・韓国の共同研究者らが作成したCoronavirus Health and Impact Survey Initiative (CRISIS) Adapted For Autism and Related neurodevelopmental conditions (AFAR)という指標を利用した。本邦では慶應義塾大学・国立成育医療研究センターおよび小石川病院と連携しデータを収集した。解析の結果、日本の当事者においてはこだわりの程度が強いほどマスクをつけたときにコミュニケーションが取りにくいことがわかった。国内のデータはBMC psychiatry誌に国際連携の結果はMolecular Autism誌に掲載された。 脳画像を用いたASD・ADHD当事者の先行研究の解析については、DTIおよびtask fMRIの両方を実施した。DTI研究は主に英国の研究者と共同研究を行い論文化・投稿となった。現在はリバイズを投稿したところである。また、task fMRIについては英国・ドイツ・米国の研究者らと論文化を行い、投稿し現在査読中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ取得は終了し、先行研究の総括を実施した上で我々が取得したデータの論文化を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
現在投稿中の論文を発表まで進める。またオリジナルのデータについては解析・論文かを進める予定である。
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