研究課題/領域番号 |
21K15725
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
江里口 陽介 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (10776115)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | トゥレット症候群 / 頸部運動チック / 頚椎症 / 頸椎椎間板ヘルニア / 椎骨動脈解離 / 運動チック / MRI |
研究開始時の研究の概要 |
トゥレット症候群(TS)患者には、首のチックが多くみられる。首のチックは、健康な人の生活ではみられないほど素早く、頸椎椎間板ヘルニアや椎骨動脈解離などの重篤な神経合併症が出現する。本研究では、発症前に軽度・無症候性の変化として神経合併症を検出できるという仮説を立て、TS患者・健常者の頸椎・椎間板や椎骨動脈を頭頚部MRIで評価し、初期の変性を捕捉する方法を確立する。次にTS患者の頸部運動チックの回転速度などの指標と、頸椎・椎間板変性や血管病変の進行度の相関を調べ、神経合併症の発症リスクの評価法を確立する。さらには脳画像を調べて、危険な頸部運動チックの神経学的基盤を明らかにする。
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研究実績の概要 |
東京大学医学部附属病院に通院中のトゥレット症候群または運動チック障害の患者のうち、頸部チックのある患者を電子カルテ上で確認した。そのうち数人の研究協力者に対し、脳MRI・頸椎MRIを利用した脳および頸椎の評価を行うことを企てた。激しい頸部運動チックを持つ者ほど大きな頸椎変性が予測された。しかしMRI検査中も激しい運動チックが出現し、検査を行うのに必要な安静を2-30分にわたり保つことが困難であることが、予備的検討にて示された。また頸部運動チックが普段それほどの頻度・強度でもみられない者でも、検査中に安静を保つことが困難な傾向が示された。これらはトゥレット症候群患者の性質として一般的な天邪鬼な性質により、頭を動かしてはならないと思いが強くなるほど頭を動かしてしまうことも関与していた。 そのため研究計画を変更し、通院中のトゥレット症候群患者のうち、激しい頸部チックをもつ者に対して頸椎椎間板変性の評価目的で行ったX線撮影画像を収集・解析を行うことにした。電子カルテ上で頸椎のX線撮影を行った者を現在までに9例収集した。得られてX線画像に対し、放射線科医の協力を得て解析を行なった。20-30代と若い世代の患者を対象としているにも関わらず、年齢に比して頚椎症性変化が進行しているという予備的な結果を得た。次年度はサンプル数を増やし、より大規模に解析を行い、研究結果をまとめて論文投稿を行う方針である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
トゥレット症候群の患者がMRI撮影中に静穏を保つことが難しいことがわかり、研究計画の変更を迫られたため。
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今後の研究の推進方策 |
健常人のX線画像も収集し、トゥレット症候群患者群と比較する。
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