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術後せん妄のサブタイプに着目した病態機序解明と新規バイオマーカーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 21K15731
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

酒本 真次  岡山大学, 大学病院, 講師 (30747093)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード術後せん妄 / バイオマーカー / ミクログリア / サイトカイン / 認知機能
研究開始時の研究の概要

本研究では、老齢マウス手術モデルを使用し認知機能に加え、精神症状の指標となる活動性、意欲、社会性などをあわせて評価し、「過活動型」と「低活動型」に分類を試みる。これらのマウスを用いて脳内ミクログリア・末梢血グルタミン酸濃度や炎症性サイトカインを測定し「過活動型」と「低活動型」せん妄を分類するバイオマーカーを探索する。同定されたバイオマーカーをトランスレーショナルに用い、術後せん妄患者・ハイリスク患者においても測定し、最終的に個別化されたせん妄予防・早期治療に繋げる。

研究実績の概要

研究の目的として、術後せん妄は特に高齢患者において、生命予後に大きな影響を与える合併症であり、せん妄は精神症状・活動性により「過活動型」と「低活動型」に分類されるが、とくに「低活動型」せん妄は診断が困難なことが多く、早期に発見し介入するためにはバイオマーカーの発見が必須である。本研究では、老齢マウス手術モデルを使用し認知機能に加え、精神症状の指標となる活動性、意欲、社会性などをあわせて評価し、「過活動型」と「低活動型」に分類を試みる。これらのマウスを用いて脳内ミクログリア・末梢血グルタミン酸濃度や炎症性サイトカインを測定し「過活動型」と「低活動型」せん妄を分類するバイオマーカーを探索する。同定されたバイオマーカーをトランスレーショナルに用い、術後せん妄患者・ハイリスク患者においても測定し、個別化されたせん妄予防・早期治療に繋げることを目的とすることである。
令和4年度は、老齢マウスに対して行う疑似手術の検討、麻酔方法の最適化、各種行動実験の選定を行った。令和5年度は、大学院生と協働し、実験手技の確認と行動実験の最適化と必要なツールの選定を行った。
現在は、実際の実験計画に基づき、非せん妄群・低活動型せん妄群・過活動型せん妄群に分類し、各種行動実験結果の解析と、脳を含む組織採取と特定細胞抽出の準備を進めている。
同定されたバイオマーカーをトランスレーショナルに用い、術後せん妄患者・ハイリスク患者においても測定し、最終的に個別化されたせん妄予防・早期治療に繋げることが可能と考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

臨床・教育業務との兼ね合い、新型コロナウイルス感染症まん延に伴う研究従事人材確保の困難などが理由である。また認知機能検査バッテリーの選定において、近年の報告に照らし合わせながらの選定と最適化に時間を要した。

今後の研究の推進方策

本年度よりさらなる人材が確保できた。予定されていた老齢マウスを用いた実験を推進し、脳内ミクログリア・末梢血グルタミン酸濃度や炎症性サイトカインを測定し「過活動型」と「低活動型」せん妄を分類するバイオマーカーを探索する研究を推進する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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