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統合失調症におけるDNAメチル化関連遺伝子の発現量と多形について

研究課題

研究課題/領域番号 21K15733
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

富岡 有紀子  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70748029)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードDNAメチル化 / 統合失調症 / one-carbon metabolism / ビタミンB群 / One-carbon metabolism / 葉酸 / ホモシステイン / ビタミンB6 / DNMT遺伝子 / TET遺伝子
研究開始時の研究の概要

DNAメチル化とはDNA塩基配列に依らず遺伝子発現を制御する、エピジェネティックな変化に関わる仕組みである。この異常は統合失調症患者において数多く報告されているが、原因についてはいまだ不明な点が多い。
そこで、この研究では統合失調症患者においてメチル化に関わる遺伝子群がどのように変化しているのかを調べることで、統合失調症のメチル化異常の分子機構を解明する。

研究成果の概要

DNMT1,DNMT3aという遺伝子の発現量について統合失調症と健常対照群との比較を行った。その結果、健常群と比較して、未治療統合失調症群や慢性期統合失調症群ではDNMT1,DNMT3aの遺伝子発現量は共に有意に上昇していた。
次に、血漿ホモシステイン、血清葉酸、血清ビタミンB6のそれぞれの数値とDNMT遺伝子の発現量の関連を検討した。その結果、統合失調症群ではDNMT3aと葉酸に有意な相関が観察された。これらの結果は統合失調症におけるDNAメチル化の関与を支持するものと考えられた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症は約100人に1人が罹患するよくある疾患でありながら、その病因については明らかではない。当研究では、遺伝情報を変化させるDNAメチル化を担っているDNMT遺伝子の発現量について、統合失調症と健常対象者との比較を行った。その結果、統合失調症患者ではDNMT遺伝子の発現量が有意に増加していることを示した。この結果は、統合失調症患者にはDNAメチル化の異常が起こっていることを示している。本研究は末梢血を用いており、今後は診断の役に立つ可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 統合失調症患者におけるDNMT1と3aの遺伝子発現量の検討2022

    • 著者名/発表者名
      富岡有紀子
    • 学会等名
      第16回日本統合失調症学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-01-30  

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