研究課題/領域番号 |
21K15761
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
澁谷 孝行 金沢大学, 保健学系, 助教 (80762509)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 半導体SPECT / 複数分子同時収集 / 最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
心疾患は,単一分子情報では正確な情報が得られず,複数分子情報を複合させることで正確に評価できる。心臓専用半導体SPECT装置はエネルギー分解能が高いことから放射線エネルギーの近い核種を同時収集することができ,心筋血流と脂肪酸代謝または交感神経機能との複数分子同時イメージングを高画質で同時収集することが可能になった。しかし,エネルギーが重なるクロストークによる定量性低下と心筋集積比ごとの高いエネルギーからの散乱線成分による画質劣化の違い,特殊形状のコリメータに起因する心筋位置依存性の課題が判明した。本研究では,これらの課題を解決し,心臓専用半導体SPECTの複数分子同時収集技術を確立する。
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研究実績の概要 |
心臓専用半導体SPECT装置の呼吸性変動を評価するために前年度に新たに開発した呼吸性移動を模擬した治具を用いて,心筋SPECTの画質と定量性を擬人化心臓ファントムを用いて評価した。さらに,心臓専用半導体SPECTの特徴を理解するために,従来のSPECT装置でも同様に実験を行った。 正常を模擬したファントムでは,従来のSPECT装置および心臓専用半導体SPECT装置ともに呼吸性変動が大きくなるにつれて,前壁および下壁が他の心筋壁に比べて集積が低下した。心筋壁厚は従来SPECT装置では,移動距離が大きくなるにつれてボケの影響で厚くなった。一方,心臓専用半導体SPECT装置はOS法では従来SPECTと同様の傾向を示したが,心臓専用半導体SPECT特有の画像再構成であるSD法は移動距離が大きくなっても心筋壁厚に変化は見られなかった。次年度は,病態を模擬したファントムを用いて病変検出能の評価を行う予定である。 Tc-99mおよびI-123の二核種同時収集の心筋集積比と画質の関係を明らかにするために,正常心筋および前壁,下壁に病変を模擬した欠損心筋ファントムを作成し,Tc-99m/I-123(Tc/I)比を1,3.5,5,6.5と可変させて実験を行った。Tc/Iが高い場合Tc-99mは良好な画質を示したが,Tc/I比が低くなるにつれて,Tc-99mにおいては正常心筋部の中隔~下側壁で集積低下が顕著になった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
前年度課題となった呼吸性変動の特徴を明らかにできた。病態を模擬したファントムの評価が未着手であるが,すでに実験は完了しており,現在解析中である。 心筋ファントムを用いたTc-99mとI-123の二核種同時収集については,低い投与量比でTc-99mの画質が低下することが明らかになった。今後,画像処理によって改善できないか現在Gaussianフィルタのパラメータや散乱線補正法のscatter factorなどを再調整して検討しているところである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は,現在進行中の模擬欠損を用いたファントムと二核種同時収集のパラメータ検証について検証していく。さらに,臨床例へ適用するために,臨床データを収集するための準備を進めていく。すでに,倫理審査に関連する申請書類は本学倫理審査委員会に提出し,許可を得ている。現在,臨床データを収集ために附属病院の関係者と連携をとりながら開始に向けて進めている。
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